あなたは京都に〈女の時代祭り〉とも呼ばれる、女性必見のお祭りがあるのをご存知ですか?
その名も「櫛祭り(くしまつり)」。
古くなったり欠けてしまった櫛やかんざしを、感謝の気持ちを込めて供養するお祭りです。
物にも神様が宿ると考える日本ならではのお祭りですね。
女性の命とも言われる「髪」の美しさを引き立てる櫛。
この櫛祭りでは、古代から現代に至るまでの各時代の髪型や衣装に身を包んだ女性たちが
祗園界隈を練り歩く時代風俗行列が行われます。
日本の女性の様々な時代の伝統的な髪型や衣装を一度に見られるため
ファッションや美容に敏感な女性に、とてもおすすめのお祭りなんです!
それそれの時代で、どんな髪型が美しいとされてきたのか、気になりますよね!
今回は女の時代祭り「櫛祭り」の見どころや2019年の開催日程、巡行ルートなどを
ご紹介していきます!
櫛祭り(京都)とは?
櫛祭りは、京都祇園エリアにある「安井金比羅宮」で開催されます。
安井金比羅宮には櫛を祀る櫛塚(久志塚)が建っており、
美髪や美容、美顔に御利益があるとして、たくさんの女性が訪れます。
昭和36年9月に櫛塚が建って以来、京都文化美容クラブの主催で
櫛(9・4)にちなんで毎年9月第4月曜日に櫛祭りが行われています。
午後1時より櫛祭りが始まります。
まず、櫛塚の前で祭典が行われ、使い古された櫛を櫛塚の中へ納めた後
拝殿で舞踊「黒髪」が奉納されます。
この「黒髪」は恋しい人に捨てられてしまった女性が
相手を思いながら櫛で髪をとかしている情景を、憂いを込めて舞います。
そのあと午後2時より、櫛祭り一番の見どころ「時代風俗行列」が始まります。
古墳時代から現代の舞妓さんの髪型・衣装に身を包んだ約50名の女性たちが
安井金比羅宮〜祇園界隈を行列になって練り歩きます。
この時代風俗行列で披露される髪型は、なんと全て地毛!
全ての伝統的な髪型が、一つ一つ髪結の手で丁寧に結われます。
各時代の美しい装束に身を包んだ女性たちが歩く様は、まるでファッションショーのよう。
時代ごとの美容の変化を見比べるのも楽しみ方の一つです。
時代風俗行列が市中を巡ると、祇園界隈にぱっと華やかさが増し
通行人は足を止め、あちこちから感嘆の声とカメラのシャッター音が響きます。
たくさんの見物客に見守られながら、1時間ほどかけて巡行ルートを周り、
行列は安井金比羅宮に戻ります。
櫛祭りは夕方前に終わるので、その後もたっぷり京都観光を楽しめます。
櫛祭り2019年の日程は?
櫛祭りは、毎年9月第4月曜日に安井金比羅宮で行われます。
今年2019年は9月23日(月)に開催予定です。
- 1時から祭典や舞の奉納などの神事
- 2時から時代風俗行列
約1時間ほどかけて、京都祇園周辺を巡行しますので、
午後2時〜3時の時間帯は祗園周辺で行列の巡行を見物することもできます。
ただ、櫛を供養するお祭りは日本でもかなり珍しいので、
是非1時からの神事から参加されることをおすすめします!
- 開催場所:安井金比羅宮
- 日程:2019年9月23日(月)13時〜
- 時代風俗行列14時〜
- 住所:京都市東山区東大路松原上ル下弁天町70
- アクセス:京都市バス206系統 「東山安井」下車 徒歩2分
- 問い合わせ:安井金比羅宮 075−561−5127
櫛祭り京都市内の行列巡行ルートは?
櫛祭り最大の見どころである「時代風俗行列」の巡行ルートをご紹介します。
- (A)安井金比羅宮を出発
- (B)北大路通りを北上
- (C)八坂神社前を通過
- (D)新橋通りを西へ
- (E)白川南通りを折り返し
- (F)花見小路通りを南下
- (G、F)安井北門通りを通って安井金比羅宮まで戻る
祗園界隈を1時間ほどかけてぐるっと1周するルートになっています。
おすすめ見物スポットは「白川南通り」と「花見小路通り」です。
この辺りは、昔ながらの祗園情緒溢れる街並みで
過去の時代の装束に身を包んだ女性たちが通りを歩けば
まるでその時代にタイムスリップしたかのような気分に。
写真を撮るのにもぴったりのロケーションです!
櫛祭り2019年 おわりに
いかがでしたでしょうか。今回は、京都・安井金毘羅宮で行われる「櫛祭り」をご紹介しました。
女性たちが時代ごとの髪型や衣装をまとって練り歩く時代風俗行列は、まさに歩く芸術。
長く歴史の発展を支えてきた京都では、
伝統文化が時代に合わせて少しずつ形を変えながら、今でも受け継がれています。
遥か昔に女性たちに愛されていた伝統を生で見られる櫛祭りは
是非女性に一度は訪れてほしいお祭りの一つです。
あなたもぜひ、今年2019年は、日本古来の美しい伝統に触れられる櫛祭りに、足を運んでみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。