あなたは夏のボーナスと聞いて何を思い浮かべますか?
「今年はがんばったから楽しみ!」
「少しでも貯金しよう!」
「うちの会社はそんなのないよ!」
などなど、とにかく多くの人の関心を集める夏のボーナス。
今回は夏のボーナスについて。
意外と知らない「査定期間はいつからいつまでで」を中心にお話ししていきます。
そもそも、今の会社を辞めたいと考えている人に向けても「いつまで働けばもらえるのか」などもわかりやすくご説明いたします。
ぜひ、最後までお付き合いくださいね。
夏のボーナスとは?
まず、ボーナス(賞与)とは、毎月もらう基本給とは別に支払われる給与のことを言います。
そして、基本的にボーナスは夏と冬の年2回支払われることが多いのです。
つまり、時期としては6月〜7月・12月となっています。
そして、企業によってはボーナスを支払い回数が1回や3回のところもあります。
夏のボーナスは基本給の額で決まる
まず、ボーナスは「給料の何ヶ月分」と表現するのを聞いたことはありませんか。
次に、会社によっては「基本給の何%」と決めている場合もあります。
そして、ここで押さえておきたいのが、ボーナスの額は総支給額ではなく、各種手当を除いた基本給が基準となることです。
例えば、あなたが以下の金額をいただいていたとします。
- 基本給 20万円
- 職業手当 2万円
- 住宅手当 2万円
- 交通費 1万円
この合計金額は25万円です。
でも、ボーナスの支給の対象は「基本給の20万円」となります。
したがってボーナス3ヶ月分だと「20万円×3ヶ月=60万円」となります。
この60万円から、主に以下3点が差し引かれます。
- 社会保険料
- 住民税
- 所得税
つまり、もらえる金額が高ければ高いほど、差し引かれる金額も多いので覚えておきましょう。
夏のボーナスがない会社もある?
まず、企業によってはボーナスを支給していない会社もあります。
次に、ボーナスを出していないからといって、法律で罰せられることもありません。
つまり、最低賃金法などの法律を守っている限りボーナスは出す必要はないのです。
このため、ボーナスが出るだけラッキーと考えて会社に感謝する方が良いでしょう。
夏のボーナス査定期間(対象期間)はいつからいつまで?
それでは、6月と12月、年2回ボーナスを支給する企業の場合について考えてみましょう。
まず、査定期間についてです。
- 夏のボーナス査定期間・・・10月から3月
- 冬のボーナス査定期間・・・4月から9月
あなたの会社についても気になる方は賞与規則を確認してみましょう。
夏のボーナスの査定基準は?
最初に会社の規定によって変わってきますが、査定基準に関わってくるのは大きく分けて以下3つです。
- 勤怠状況
- 営業成績(会社への貢献度)
- 勤務態度
勤怠状況
まず、遅刻がないか、無断欠勤がないかです。
会社によっては遅刻や無断欠勤をすると、ボーナスの金額から差し引いたりする企業もあるようです。
それだけ勤怠と言うのは大切なのです。
営業成績(会社への貢献度)
営業成績など目に見えて分かる部署に所属している場合は、その貢献度をもとにボーナスが算定されます。
総務部や人事部などの営業成績が目に見えて分からない部署の場合は、勤務態度や仕事の処理能力がボーナスに反映される場合が多いです。
勤務態度
前述でもお話ししましたが、勤務態度も影響します。
誰がその勤務態度を判断するかと言うと、あなたの上司です。
そして、大きい会社になると上司の意見が人事部に通され、ボーナスに反映されます。
そして、今では透明性や公平性を保つために人事部や第三者との面談を入れている会社もあるようです。
他には、定額で決める会社もあります。
例えば、一般職には一律15万円、管理職は30万円などです。
具体的にはZOZOTOWNで有名な株式会社ZOZOは、基本給・ボーナス支給も一律でした。
当時、その理由について前社長の前澤氏は「ガイアの夜明け」(テレビ東京)にてこのように話していました。
「社員同士が悪口を言うのは最悪。給料の差や成功報酬を過激にやると、
『あいつはこうだよね』と変なことが起きるので透明性を持ってやっている」
と話していました。
社員の中にはモチベーションが上がらないと話している社員もいるようです。
ここまで考えられている社長もなかなかいらっしゃらないのではないかと思います。
夏のボーナスはいつまで働けばもらえる?
会社によって変わってきますが、支給月の1〜2ヶ月前から過去6ヶ月間の以下3点を考慮して算定されます。
- 勤怠状況
- 営業成績
- 勤務態度
ただし、試用期間や勤務1年未満の場合は、賞与算定期間に含まれません。
ですので、一年未満のボーナスはあまり期待しない方がいいでしょう。
夏のボーナスの平均金額は?
まず、ここ四年連続でボーナスの平均支給額が更新されたと言われています。
一般財団法人が行なった調査によると、2019年夏のボーナス平均金額は、東証1部上場企業で約85万円でした。
夏のボーナスは公務員と民間企業で違いがあるの?
まず、公務員の場合は、民間企業と違いニュースでボーナスがいくら支給されたのか報道されます。
この公務員のボーナスがニュースで報道されると、一般市民は様々なことを思うかもしれません。
2019年公務員の夏のボーナスで国家公務員は平均67万9100円でした。
これは7年連続の増加で、2019年が最も高い金額にな理ました。
なぜ公務員のボーナスが年々増え続けているかと言うと、政府の方針で公務員給与・ボーナスを「民間並みに引き上げる」としているからです。
この政府が言う「民間並み」は民間大企業並みを指しているとされ、物議を醸しだしています。
公務員の夏のボーナスはいつ?
まず、公務員は夏・冬とボーナス支給日が決まっています。
これは、「一般職の職員の給与に関する法律」という法律で定められていて、
夏のボーナス支給日は6月30日となっているのです。
夏のボーナス査定期間はいつからいつまで?いつまで働けばもらえる? おわりに
いかがでしたでしょうか。
ボーナスはもらえると嬉しいですよね。
でも、このために仕事をやってきてよかったと思える反面、社会保険料や所得税で差し引かれると「?」となったり一喜一憂してしまう人も多いのでは。
ボーナスをたくさん貰いたい!と思って仕事に励んでいる方もいらっしゃると思います。
ぜひ、仕組みをしっかりと把握して、過度に期待しないようにしましょう。
できるだけ知識を持って、余裕を持った人生設計をしていきましょう。
(ちなみに冬のボーナスについては別の記事「冬のボーナス査定期間はいつからいつまで?いつまで働けばもらえる?」で特集していますので、ぜひこちらもお読みくださいね。)
最後までお読みいただきありがとうございました。