コロナ禍でも強いとされるIT業界、今こそ・・・と転職を考えている方も多いのでは?
あなたは、IT系の資格というと何を思い浮かべますか?
ITパスポート?
情報セキュリティマネジメント試験?
これらのIT系国家資格も人気ですが、今回取り上げるのは「ITILファンデーション認定資格」です。
ITⅠLファンデーション認定資格とは…
英国政府と契約を結んだ英国AXELOS社が「ⅠTサービスマネジメント及びITILに関する基礎知識を保有していること」を認定する公的資格です。
現在、この資格は日本において非常に人気が高く、合格者は累計17万人を超えております。
「そもそもITILって何?聞いたことないよ?」
「ファンデーションって?」
色々と疑問が湧いてきますね。一緒に調べてみましょう!
ITILとは?用語の意味をわかりやすく解説
ITⅠL (Information Technology Infrastructure Library)とは、ITサービスマネジメントにおけるベストプラクティス(成功事例)をまとめた書籍群です。
書籍群というと、マニュアルや報告書の束を思い浮かべるかも知れませんが、実際には、ITサービス管理の考え方を整理したものです。
ITILには5つの重要なアプローチがあります。
・サービスストラテジ(全体方針や戦略)
・サービスデザイン(業務設計)
・サービストランジション(運営準備)
・サービスオペレーション(実際の業務運営)
・継続的サービス改善(業務の運営状況の測定と報告をし、改善サポートをする)
ITILの資格体系!ファンデーションって何?4種類の資格を紹介
ITILファンデーション認定資格は、なんと世界180カ国、25言語で試験を実施しており、国際的な資格となっています。
ファンデーションは、基礎(入門)資格のため、ITILの全体的な構造や、どのようにITサービスマネジメントを行っていくかという活動の概要を理解していれば、充分合格できるものです。
ITILの資格はファンデーションを含めて次の4種類があります。
・ファンデーション
・インターミディエイト
・エキスパート
・マスター
ファンデーション→インターミディエイト→エキスパート→マスターの順に上位資格になります。
そしてITIL資格はクレジット(単位制)を採用しており、ファンデーション取得者はすでに2クレジット取得したことになっています。
上位資格に挑戦するためにはクレジットを取得していかなくてはいけません。
①ファンデーション
②インターミディエイト
インターミディエイトはITILの中級資格で2つのコースがある。
・ITILサービスケイパビリティ・ストリーム
・ITILサービスライフサイクル・ストリーム
いずれかのコースの1試験を合格すれば、インターミディエイト認定で、どちらのコースを選んでもITILエキスパートに到達することができるが、サービスライフサイクル・ストリームの試験は2020年7月時点では一部を除いて日本語化されていないから注意じゃ。よほど英語ができる輩以外はケイパビリティ・ストリームの試験を選択することが多い。
③エキスパート
④マスター
マスターになると、『ITILの知識を有し専門家として対応できるレベル』と証明できるようになる
しかし、上位資格取得にはそれなりの資金と期間を要する。会社等からの十分なバックアップが必要だな
ITILを取得するための勉強時間はどれくらい?勉強法は?
繰り返しますが、ITILファンデーションは、ITサービスマネジメント及びITILについての基本的な知識を幅広く問うものです。
しかし、難易度はそれほど高くありません。
入門資格であるということもあり、深く専門分野を極めるのではなく、ITサービスマネジメントに関する総合的な理解が必要になります。
試験概要を見ていきましょう。
問題数:40問
試験方法:PCによる試験で四択
試験時間:60分
合格基準:65%以上正答(26問以上の正解)
ITIL資格取得のメリットは?IT業界では取得必須の理由に迫る!
ITIL資格取得によるメリットとは何でしょうか?
そもそもITILがなぜそんなにIT業界で取得必須と言われるのか、その理由について考えてみましょう。
ここでは企業と個人それぞれのメリットをまとめてみました。
①企業にとって、ITIL資格保有者を雇用するメリット
・ITサービスの品質とユーザー満足度の向上に繋がり、それに比例して企業売上や利益率も上昇が期待できる。
・体系的に整理することで既存IT作業負荷を改善・効率化し、ITサービスコスト削減にも繋がっていく。
・ITプロジェクト成功率の向上により、企業や組織にとって信頼や安定した利益をもたらしてくれる。
②個人にとって、ITIL資格を保有することのメリット
・上記のように企業にメリットがあるので、就職時にITIL資格を持っていると採用されやすい。
・ITILファンデーション資格を取得することで、ITILの基本的な概念や用語を理解していることを証明できる。
・ITILのことを理解していることが証明できれば、エンジニアや顧客などと、スムーズにコミュニケーションを図ることが可能。
・ITサービスマネジメントのスキルは国際的な証明にもなる。
ITILとは?ファンデーションからの資格体系をわかりやすくご紹介 おわりに
いかがでしたでしょうか。今回はIT業界へのチケットともいえるITILについて簡単にまとめてみました。
コロナ禍でのニューノーマルにおいて、リモートワークをはじめとしたIT知識から逃げては生きられません。
ITやパソコンに未だに苦手意識を持つ方も多いはずですが、ITILはそんな人にわかりやすく社会において様々な場所で見られるITサービスを理解させてくれる資格でもあります。
そして、ITILには、ITサービスをマネジメントする上で役立つ知識もまとめられており、将来的にはエキスパートやマスターなどの上位資格をとっていくことで、社内のマネージャーなど幹部クラスに昇進していく手助けにもなってくれるでしょう!
もはや取らない理由はありませんよね!
IT初心者でITについて勉強してみたいと思ったそこのあなた!
ITに詳しいけれど、それを証明する資格を持っていないそこのあなた!
就職や転職に役に立つ資格を探しているあなた!
今すぐITILファンデーションの資格勉強始めてみませんか?
最後までお読みいただきありがとうございました。