あなたは人の話をしっかり聞けているという自信がありますか?
きちんと会話をしているはずなのに内容が入ってこない、話を飛ばしてしまっている、そんなことありませんか?
自分ではしっかり聞いているつもりが、知らないうちに誰かを傷つけているかもしれません。
「上司からの指示を受けているのに、話が難しすぎて内容がちっとも入ってこない!」
「彼女のおしゃべりに付き合っているけれど、長すぎて苦痛でちゃんと聞けない」
話が難しすぎたり、長すぎたり……
あなたが人の話を聞けていないのには理由があります。
相手の話し方が悪いのもあるでしょうが、自分の受け止める姿勢にも問題があるはずです。
お前は集中力がないし、忘れっぽい。その上、そもそも人の話を聞く気がない!
人の話を聞けない人の特徴は?
まずは、人の話を聞けない人の5つの特徴を見ていきましょう。
①集中力が乏しい
話の内容に興味がもてない場合は集中して話を聞かないと理解できないだろう
②心に余裕がない
③相手のことが嫌い
④プライドが高い
⑤忘れっぽい
結果的に相手からは『話を聞いていない』と判断されてしまう
難しいかもしれないが、人の話をきちんと覚えていられるように努力しよう
人の話を聞けない理由と解決策は?
なぜ人の話を聞けなくなってしまうのでしょうか。
1人1人、それぞれに理由があるはずです。
ここでは聞けない理由について考えてみましょう。
①知識・情報不足で理解できない
そんな状態で話を進められると気づかぬうちに聞くことを断念してしまっているのだ
理解しているふり・理解していないまま放置の癖ができると、ミスが増えるのはもちろん、同じ質問を繰り返し、相手も自分も不快になることになるぞ
②情報処理が追い付かない
具体的には『それって〇〇ってこと良いですか?』や、『〇〇すればいいんですよね?』などと確認することが大切じゃ
③冷静さを欠いている
冷静でいられない状況下では、話を聞いても理解できないことが多いだろう
お気に入りのストレス解消法をリストアップした『コーピングリスト』を作るのも良い手段だ
ストレスがかかったときの気晴らしの方法をあらかじめリストアップしておく。
そして、実際の生活の中でいろいろなストレスがかかる度にちょうどいい気晴らしをピックアップして実行するのだ
④話を聞く気がない
自分のパフォーマンスに集中すれば、相手がどんな人だろうが関係ない。必要な情報を受け取るのが最優先だ。また、話をきちんと聞くことは、相手の信頼を得ることにつながり、そこから人間関係が改善されるかもしれない
人の話を聞けないのは病気なの?
あまりに注意力散漫が続き、集中が保てない場合は病気の可能性もあります。
人の話を聞けなくなる症状のある病気をいくつか挙げてみましょう。
①双極性障害(躁うつ病)
気分障害と分類される疾患の一つで、躁(そう)状態とうつ状態を繰り返す精神疾患です。
躁状態のときには気分が高ぶり、周囲の誰かれ構わず話しかけたり、ほとんど眠らずに動き回ったりします。
一方、うつ状態では一日中憂鬱(ゆううつ)な気分になり、眠れなくなったり、逆に眠り過ぎたりします。
うつ状態ならば、身体を少し動かすことさえおっくうになるため会話ができない
②ADHD(注意欠陥多動性障害)
ADHDは自分をコントロールする力が弱く、それが行動面の問題となってあらわれる発達障害です。
ADHDの特徴的な症状として、「不注意・多動性・衝動性」の三つがあります。
思ったことをすぐに口にしてしまったり、相手が話の途中であるのに話始めてしまったりしてしまう傾向にあるのだ
当サイトでは別記事でもADHDを特集していますので、ぜひ併せてお読みくださいませ。
③アスペルガー症候群(もしくはASD/自閉症スペクトラム障害)
アスペルガー症候群もまた発達障害の一種です。
物事への関心の向け方、読み取り方、感じ方の特異で、コミュニケーションや社会性・想像性に他の人と違いがみられる人のことを指します。
アスペルガーには以下のような症状があります。
・相手の気持ちや意図を想像できない。
・その場の「空気」や、しきたりなどの「暗黙のうちに成立している社会的ルール」を理解するのが苦手。
・自分の感情を表現したり、自分の発言や行動が他人に与える印象を想像することが苦手。
・その場の雰囲気に沿わない率直すぎる発言をしてしまう。
・文脈や、間接的な表現を読み取ることが苦手で、相手の発言を文字通りに受け取る
・ユーモアやお世辞、皮肉や比喩(ひゆ)を理解することが難しい
・耳から入ってくる情報処理が不得意で、会話についていけなくなることもある。
④統合失調症
統合失調症は幻覚や妄想、まとまりのない思考や行動、意欲の欠如などの症状を示す精神疾患です。
症状の一つに『人の話を聞けない』というものがあります。
統合失調症は主に三つの症状に分けられます。
陽性症状……脳の動きの一部が活発になりすぎることで起こります。症状は幻覚、妄想などです。
陰性症状……脳の動きの一部が低下することで起こります。症状は感情や意欲の低下です。
認知機能障害……記憶や注意、判断などの障害です。
一方、陰性症状では、感情表現が乏しくなることがある。会話の量・質が低下し、会話が続かなかったり、内容の深みが失われ、自然な会話がうまくできなくなる。統合失調症はおよそ100人に1人がかかる珍しくない病気だ。10代後半から30代くらいまでに発症しやすい。だが、早期に治療を開始し、継続すれば改善する病気なのだ
人の話を聞かない人、聞けない人の特徴は?病気なの?原因を徹底考察 おわりに
いいかがでしたか?
「人の話を聞かない人、聞けない人」
……自分もそうかもしれない、と心当たりのある方もいるのでは?
最後にこれまでの内容を振り返り、「人の話を聞けないことへの改善法」をまとめてみましょう。
・相手の目をみてしっかりと話を聞く。
・しっかりメモを取る。
・質問を考えながら聞く。わからないことは都度確認する。
・反復して間違いがないか確認をする。
・気持ちを落ち着いて話を聞く。
単純なことですね。
しかし、これらを徹底すれば人の話を聞けないという癖が改善されることでしょう。
けれど、どんなに手を尽くしても治らなかったときは病気の可能性もあります。
自分の症状を調べてみて、不安なことがあれば早めに専門の医療機関に相談してみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。