未だに猛威をふるい続けている新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)ですが、
最近では大都市圏内でコロナの家庭内感染が増えてきています。
東京都では、感染経路が判明している人のうち、家庭内で感染した人の占める割合が約30%にのぼり、
今後も家庭内感染を防ぐことが必要となります。
そこでこの記事では、コロナの家庭内感染を防ぐ方法について、心がけたい5つの習慣をご紹介していきたいと思います。
コロナの家庭内感染とは?
コロナの感染経路について、現在では2つの経路が考えられています。
ひとつはくしゃみや咳、つばなどによる飛沫感染。
他者がそのウイルスを鼻や口から吸い込むことで感染します。
そしてもうひとつが、接触感染です。
こちらは、感染者が咳やくしゃみを手で抑えた後、その手で周りの物に触れることによってそこウイルスがつくというものです。
このどちらの感染経路も、家庭内では大きくリスクが増します。
なぜなら、家庭内では飛沫が飛び散りますし、家族みんなで共有のものを使用することも多いからです。
また、家族のだれかが無症状でコロナを発症した場合、
その濃厚接触者であるほかの家族には、感染のリスクが非常に高まります。
家庭内感染を防ぐ方法① こまめな消毒
コロナ感染への対抗策として家庭内ではこまめな消毒が有効です。
例えば、家族全員が触れることの多い、ドアノブや照明スイッチ、そして食卓などは、
目安として1日1~2回の消毒を行うとよいでしょう。
消毒にはアルコールスプレーを使うのが最適ですが、実は薄めた漂白剤や、
家庭用の洗剤も有効であるということがわかっています。
家庭内感染を防ぐ方法② 食卓や水場は「から拭き」を
家庭内の感染防止策として、特に気になるのが、食卓や、洗面所やお手洗いなどの水場のお掃除です。
実は、飛沫を拭きとるのに「水拭き」はNG。
水拭きはウイルスを広げてしまうおそれがあるので、必ず乾いた布で「から拭き」を行うようにしましょう。
その際、何度も同じ場所を拭くのではなく、S字型に拭いていくのがおすすめです。
家庭内感染を防ぐ方法③ 帰宅後に早めの対策を
帰宅後に迅速な対策を行うことで、身体や持ち物に付着した菌を落とすことができます。
まずは帰宅してすぐに、手洗いとうがいを行いましょう。
顔や髪にもウイルスは付着しますし、口や目などの粘液からも感染の可能性があるので、
できれば手洗い後、すぐにお風呂に入りましょう。
また、スーツのジャケットなどの上着は、帰宅後すぐに玄関にかけるようにしましょう。
クローゼットにしまってしまうと、収納している他の衣服にもウイルスがついてしまうおそれがあるので、大変危険です。
そのため、一時的にでも玄関にかけておくことで、感染のリスクを減らすことができるでしょう。
少し時間が経った後、上着に除菌スプレーをしておくと、除菌効果が期待できます。
外出の時に装着していたマスクにも注意が必要です。
マスクの外側には、外気の菌が付着しているので、手を洗う前にマスクを外して捨てましょう。
マスクを捨てる際には、ビニール袋に密封して捨てることで、より感染のリスクを減らすことができるでしょう。
家庭内感染を防ぐ方法④ 食事の方法を工夫する
家庭での食事の中でも工夫ができます。
例えば、今まで大皿で出していたものを、あらかじめ人数分に振り分けた小皿で食べることによって、
感染のリスクを減らすことができます。
食卓に着く際も、なるべく正面に座ることは避け、隣り合わせに座るなど、座席を工夫しましょう。
また、家族の人数が多い場合には、なるべく少人数に分かれて食事をする、ということも大切です。
食べ終わった食器を洗う時にも、消毒液に10分ほど食器を浸しておくことで、菌を除去することができます。
家庭内感染を防ぐ方法⑤ 洗濯物はすぐ洗う
衣類に付着したウイルスは、洗濯をすることで除去されるということがわかっています。
そのため、洗濯物を溜め込まず、すぐに洗うことが必要なポイントです。
また、アメリカでは、お湯で洗濯を行ったり、高温で乾燥機にかけることで、
よりコロナ感染のリスクを下げることができるという実験結果が出ています。
もちろん、中にはデリケートな素材によって出来ており、乾燥機にかけられない衣類もありますが、
新型コロナウイルスの感染が治まるまでは、そのようなものをなるべく身につけない方がいいかもしれません。
また、洗濯が終わった後には、洗濯かごを消毒するとよいでしょう。
洗う前の洗濯物に触れた後には、かならず手を洗うようにしましょう。
コロナの家庭内感染を防ぐ方法について心掛けたい5つの習慣をご紹介 おわりに
この記事では、コロナによる家庭内感染を防ぐための5つの習慣について、ご紹介しました。
どの方法も、慣れるまでは少し面倒に感じてしまうかもしれませんが、毎日の習慣にしていくことで、いずれ自然に習慣化できるものばかりです。
毎日の少しの工夫が、家庭内での感染を防ぐ大きなカギとなります。
ニューノーマルとも呼ばれる“新しい生活様式”を家庭内の中でも取り入れて、感染のリスクを防ぎましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。