あなたは日中、突然眠気が襲ってくることは無いですか?
御パンダくんのように、食後に眠気が襲ってくるのはよくあることですが、
気が付いたら
- 眠りこけていた
- 周りの人に起こされた
などすることは無いですか?
まぁ確かにお酒の飲みすぎには十分ご注意いただきたいところなのですが、
お昼ごはんを食べていなくても、夕方にお酒を飲んでいなくても、
急に眠りこけてしまう方がいます。
もしあなたが
- 昼間いつも眠気を感じている
- 周囲から起こされることが多い
- 常に眠くて集中できない日々が続く
などなら、もしかしたら「ナルコレプシー」かもしれません!
今回は不思議な病気「ナルコレプシー」について調査してみました!
ナルコレプシーってどんな病気?どんな症状が出るの?
「ナルコレプシー」とは、
通常起きている日中などの時間帯に
- 突然強い眠気が襲う
- 実際に眠ってしまう
など自分では制御できない位の強い眠気が繰り返し起こる病気です。
睡眠障害・過眠症の一種と言われています。
頻度は少なくとも週3回以上・3カ月以上続くことが多いそうです。
場所を問わず眠くなってしまうので、
例えば運転中や階段を歩いている途中など、場所によっては命にかかわります。
世界では2,000人に1人、
日本では600人あたりに1人くらいの割合で発症することが分かっており、
特に子供~青年・若年成人に多く見られ、発症のピークは
- 14~25歳
- 30~35歳
とも言われています。
さらに夜間の睡眠時にも俗に言う「金縛り」や、
入眠前に幻覚・幻聴が聞こえたりする場合も。
あまりの状況にパニックを起こしてしまう場合もあるそうです。
しかし過眠状態以外は至って普通に生活できるため、
単なる睡眠不足で認識している場合も。
周りの人から見ると食事中や会議中にも突然眠ってしまう、しかも頻繁に起きるため、
- 怠けている
- 生活習慣が乱れている
などと思われてしまいがちです。
年齢的にも丁度進学・就職・子供が生まれたばかりというタイミングと重なることもあり、
最初はなかなか理解されずらいようですね。
しかし「ナルコレプシー」は立派な病気です!
電車のホームで急に眠りこけてしまって、線路に落ちてしまう危険だってあります!
自分何だかおかしいな・・・と思ったら、早めに病院に行きましょう!!
では次に、ナルコレプシーの原因と治療法について調べてみましょう!
ナルコレプシーの原因は?何科に受診すれば良いの?
ナルコレプシーの原因は、興奮の伝達・抑制に作用する
脳内物質の一種「オレキシン」が減ってしまうためと言われています。
人の体には
- 覚醒
- ノンレム睡眠
- レム睡眠
の3つの状態があり、「オレキシン」は「覚醒」を起こさせる役目を持っています。
脳内で「覚醒」と認識させるのは
「これは現実ではない」と分からせるためなのですが、
それが出来なくなるため、脳の中にある「睡眠」と「覚醒」の切り替えが
不安定になるのがこの病気の原因だと考えられています。
これまでの研究では、9割以上のナルコレプシー患者のオレキシンを作る
神経細胞に異常があるということが明らかになっています。
何だか最近おかしいな?と思ったら、
- 睡眠障害全般を扱う睡眠外来
- 精神科
- 精神神経科
- 神経内科
などで相談してみてください。
おかしいな?の頻度は1ヶ月程度。
明らかに生活に支障をきたすようであれば、1ヶ月未満でもかまいません。
そうですね、行ったことのない科目の病院へは、なかなか足が向かわないもの。
まずは内科でも良いので、かかりつけ病院に行って症状を聞いてもらいましょう。
そこで詳しく検査ができる病院に紹介状を書いてもらうと、スムーズに受診できます。
ナルコレプシーのような睡眠障害は他の病気、
例えばうつ病にも起きうる症状です。
また、ナルコレプシーとうつ病が両方発症している可能性もあるからです。
次は、ナルコレプシーとうつ病の関係について調べてみましょう。
ナルコレプシーとうつ病の関係は?どんな治療法があるの?
まずは「うつ病」と診断される契機ですが、
気分が落ち込んだり集中力が低下したりする症状が
2週間以上続くと「うつ病」が疑われます。
重症になると自殺願望が出てきてしまう、危険な病気です。
うつ病もまた昔は
- 怠け病
- 現実から逃げている
などと言われがちでしたが、
近年では脳の神経伝達物質の異常によるものと判っています。
そのため治療には、十分な休養が必要です。
しかしうつ病にも
- いくら寝ても眠い
- 夜は眠れない
などと言った睡眠障害が出ることが多く、
その結果ナルコレプシーが併発してしまうこともあるようです。
こうした側面から、ナルコレプシーの治療法には
- 生活療法
- 薬物療法
を併用することが多いです。
- 生活療法
・自分がナルコレプシーという「病気」であることを認識する
・周囲の人にも自分がナルコレプシーという「病気」であることを認識してもらう
(万が一危険な状態の時に助けてもらえるように)
・24時間の睡眠状況を記録し、従来の規則正しい生活が送れるよう試みる - 薬物療法
・脳の中枢刺激薬を使用し、日中の眠気を抑える
・抗うつ薬で悪夢を見がちなレム睡眠を抑制する
・夜は睡眠薬で自然な眠りを誘発させる
また、もしうつ病によるナルコレプシーということがわかれば、
うつ病の治療が優先されるでしょう。
近年は薬を使わない治療法や検査法など、様々な手段が用意されています。
安心して、病院に行きましょう!
ナルコレプシーとは?原因はうつ病と関係?セルフチェック診断も紹介 おわりに
いかがでしたでしょうか。
突然眠りこけてしまう「ナルコレプシー」は、
怠けているのではなく立派な病気です。
そのまま放っておくと危険な事故に逢いかねません。
まずはかかりつけ医に相談して、早めに適切な治療を受けましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。