お肌の乾燥が気になる季節ですが、あなたはどのようなケアをされていますか?
お肌のうるおいは気を付けてはいても加齢と共に失われていくもの。
若々しいお肌を取り戻す手段として、ヒアルロン酸の注入が注目されています。
ヒアルロン酸は元々人の身体の中に存在していた物質であることから、
アレルギー反応を起こすこともないと言われています。
でも、本当に安全なのでしょうか?
目の下のシワが気になるんだよ。ヒアルロン酸入りの保湿液塗ってもよくならないし……。保湿力のヒアルロン酸って言うけれど、効果あるのかな?
何を色気づいているのかわからんが、確かに塗るだけでは効果は薄いじゃろう。ヒアルロン酸を注入したければ専門のクリニックに行って注射を受けるのが得策じゃ
注射は痛いものじゃ・・ヒアルロン酸注入は手軽で安全と言われている美容療法じゃぞ
えー!怖いなぁ。それにしても僕、ヒアルロン酸について何も知らないなぁ。合理天狗君わかりやすく教えてよ!
よし。今回はヒアルロン酸注入についてメリット、デメリットを考えてよう
ヒアルロン酸とは?
世の中にはヒアルロン酸を使った商品が溢れています。
特に薬局に行くとヒアルロン酸はいたるところに目につきますよね。
でも、そもそもヒアルロン酸とは何なのでしょうか?
そして、ヒアルロン酸は最初は何のために開発されたのでしょう?
うーん。ヒアルロン酸とかコンドロイチンとかよく聞くけれど、何なのかよくわからないな
ムコ多糖類とは、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸など、アミノ糖をもつ多糖のことをいうのじゃ
多糖は複数の糖が結合しているもののことじゃ。ヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸などが当てはまる
ヒアルロン酸は保水性が高く水分保持により粘性を持つという特性がある。生体内に広く分布し、皮膚、軟骨、眼球では重要な役割を持っておるのじゃ
よくわからないけれど、うるおいを保ってくれる美容には欠かせない成分なんだね
うむ、そう捉えて問題ないじゃろう。うるおいと言えばヒアルロン酸。1グラムのヒアルロン酸は、約6リットルの水を保持することができると言われておる
すごい!ところでヒアルロン酸っていつ発見されたの?
ヒアルロン酸は、1934年に米国コロンビア大学教授のカールマイヤー博士らによって初めて分離され、最初に使われたのは牛の目の硝子体だったそうじゃ
ヒアルロン酸は人や脊椎動物の身体のあらゆるところにあり、皮膚、関節、眼球の硝子体に多いのじゃ。人の皮膚にヒアルロン酸の半分が存在するとされておる
なるほど、元々皮膚に存在するんだ。だから補ってあげる必要があるってことなのかな。ところでヒアルロン酸っていつ頃、何のために使われ始めたの?
ヒアルロン酸は肌のうるおいを取り戻す役割の他に関節注射剤として開発されておる。きっかけは、競走馬が深く関わっておるぞ
うむ、競走馬が関節炎を患い、廃馬寸前だった競走馬の関節にヒアルロン酸を注射したところ、その馬はレースに出場できたばかりか、勝利を収めたのじゃ
ええ!次にどの馬に賭けるか決める時はヒアルロン酸の注射したかチェックしないとだね、そんなすごい効果があるの?
・・・次はヒアルロン酸の効果について考えてみよう
ヒアルロン酸の効果とは?
ところでヒアルロン酸は人体にどのような効果を与えてくれるのでしょう?
そして、美容効果はどれくらいあるのでしょう?
ヒアルロン酸注入で得られる効果は以下の通りじゃ
・変形性関節症の治療
・顔のシワ伸ばし
・唇をふっくらさせる
・バストアップ
・ドライアイ治療
関節の治療などの健康面でも使えるし、美容整形効果もあるんだね
人体の肩やひざ、肘にある関節と関節の間にはヒアルロン酸を含む関節液があり、痛みを緩和させてくれたり外からの衝撃性を和らげるクッションとしての役割を担っておる
うむ、しかし永遠には続かん。外傷や年月の積み重ねで関節軟膏がすり減り、関節液内のヒアルロン酸が減少するとそれらの働きが失われてしまうのじゃ。また、ヒアルロン酸が減少すると肌の水分が失われ、ハリがなくなり乾燥肌やシミ、シワの原因となる
なるほど、ヒアルロン酸って元々人間の体にあるものだけれど、なくなっていくんだよね?
30歳では65%、50歳で45%と加齢と共に減少していくものなのじゃ
年は取りたくないなぁ・・でも、失われた成分を補給することで若さを取り戻せるんだよね!そして、そのための方法がヒアルロン注射なんだね
何度も言うけど注射は痛いからなぁ。ヒアルロン酸を食べたり、塗ったりするだけじゃだめなの?
ヒアルロン酸は食べるだけでは効果は期待できない。直接塗った場合は本来の層よりも外側の角層でうるおいを与えてくれるが、肌自体のヒアルロン酸が本来働いている真皮層は更に奥にあるので、効果は薄くなってしまう
やはり、ヒアルロン酸本来の力を発揮するためには深部に届く注射が一番効果が大きいとされておる
ふぅ、実際にやるとどんな感じになるのかな?
では、ここでよく行われている目の下のヒアルロン酸注入の経過についてみてみよう
ヒアルロン酸注入の方法と経過は?
ヒアルロン酸注入は、気になるしわや凹みなどの部位に、
直接ヒアルロン酸を注入する美容治療法です。
クリニックにより処方は違うよじゃが、片側につき3、4回針を刺して注入していくぞ
所要時間は5~10分程度。麻酔はしないところも多いようじゃが、麻酔クリームを使ってくれるところもあるようじゃ
普通に過ごしても大丈夫じゃ。傷跡は注射の針穴だけで、直後にメイク可能なほどじゃ。シャワー、入浴・運動も問題ないぞ。アルコールはむくみがでやすくなるので、腫れがひくまでは控えた方がいい
注射後2~3日は様子を見る必要がある。内出血が起きることもあるが、概ね2週間程度で完全に消失するとされておる。注射直後に触ると皮下にやや硬い感じが残るが、見た目は問題なく人前に出ることも可能じゃ。2、3日経つと馴染んで硬い感じがなくなっていくぞ
手術自体はけっこう手軽なんだね。でも、ヒアルロン酸って注入してもいずれ効果がなくなってしまうんじゃないの?打ち続けているとどうなってしまうんだろう?何か悪影響がないといいけれど
そうじゃな。ヒアルロン酸注入には良い面もあれば悪い面もある。ヒアルロン酸を打ち続けることのリスクについて考えてみよう
ヒアルロン酸を打ち続けるとどうなる?
ヒアルロン酸注入は施術担当の医師の技術や、ヒアルロン酸製剤の品質により
トラブルが発生することがあります。
ここではヒアルロン酸注入のリスクについて考えてみましょう。
そもそもヒアルロン酸注射ってどのくらいの頻度で打つものなの?
ヒアルロン酸注射の効果が期待できる製剤にもよる。1、2か月程度のものもあれば、1年以上持続するものもある。
これは治療部位や治療目的によって使い分けておる。効果が落ちてきたら再度治療を受ける必要があるので、短ければ数か月に一回、長ければ一年以上間隔が空く
場合によっては短い間隔で打ち続けなければならないんだね
その際、大切なのはヒアルロン酸の注入量を守ることじゃ。ヒアルロン酸を打ちすぎるとどうしても不自然な顔になっていってしまう
確かに。たまにヒアルロン酸を打ちすぎておかしな顔になっている芸能人がいるよね
ヒアルロン酸を注入した後、施術部位の変化に見慣れてしまい、追加で注入したくなってしまう人が多いのじゃ。感覚が麻痺して繰り返していくうちに違和感のある顔になっていく。また、施術が下手な医師の場合は、皮膚にしこりが残ってしまうこともある
ヒアルロン酸に依存するようになってしまいそうで怖い!失敗もあるんだね……
全ての治療にはメリットとデメリットがある
そうだよねぇ・・先に詳しく知っておくべきだよね
ふむ、次はヒアルロン酸注射のメリット・デメリットを考えてみようかの
ヒアルロン酸注射のメリットとデメリットは?
ヒアルロン酸を注入することは医療行為にあたりますが、美容の
ために行う注入は「プチ整形」とも言えます。
整形にはもちろんメリットはあるのですが、リスクはつきものです。
よく考えてみましょう。
ヒアルロン酸注射のメリットは以下の通りじゃ
・ダウンタイムが少ない
・治療に時間がかからない
・気に入らなかったら変更がきく
・ナチュラルに仕上がる
①ダウンタイムが少ない
ダウンタイムとは、美容クリニックやエステティックサロンでの施術を受けてから、肌の状態が元の状態へと戻るまでの期間のことじゃ。美容クリニックでの治療では、高出力マシンや注射などによって、赤みやかさぶた、腫れなどが生じることがある。
それらが治まるまでの時間のことじゃ。先述の通り2~3日で治まると言われておる
なるほど、じゃあダウンタイムが少ないのは助かるね。ずっと腫れていて仕事に行けなくなったら大変だし!
②治療に時間がかからない
ヒアルロン酸注入は注射のみで行われるため時間がかからない
施術個所によって変わってくるが、通常5~10分程度じゃ
ただ、丁寧な施術をするクリニックならば何回か通わなければならないだろう
③気に入らなかったら変更がきく
整形は失敗が心配じゃが、ヒアルロン酸注入の場合はやり直せる。ヒアルロン酸を分解するヒアラーゼを使用すれば施術前の状態に戻せるのじゃ
④ナチュラルに仕上がる
メスを使う大がかりな施術ではないため、ナチュラルに仕上がるぞ。周囲に知られずに整形を完了させられる
いいね!周りにバレずにこっそりきれいになれる!
以上がヒアルロン酸注入のメリットじゃ。このように良いことづくめのようじゃが、それぞれリスクはある
例えば、①ダウンタイムじゃが、まれに内出血や痛み、腫れを生じることがある。もっとも短期間で収まる人が多いので気にする必要はないかもしれん
ダウンタイムがまったくないとは言い切れないんだね。そうだよね。副作用が起きる場合もあるよね
また③じゃが、ヒアラーゼを使っても分解しきれずにしこりが残ってしまう場合もある。④は確かにナチュラルには仕上がるのじゃが、整形依存になって注入を繰り返して違和感のある顔になってしまう人もいる
他にもこのようなデメリットがあるぞ。ヒアルロン酸注射のデメリットは以下の通りじゃ
・持続期間が短い
・コストがかかる
・痛みがある場合もある
・細菌感染の恐れがある
・医療事故の恐れがある
①持続期間が短い
ヒアルロン酸は元々体内に存在する物質のため、少しずつ体内に吸収されてしまう。効果の持続は長くても一年。早ければ3か月じゃ
頻繁に注射を打たないといけない。通院が大変じゃろうて
②コストがかかる
クリニックによって異なるが、相場は1ccで4~6万円じゃ。年間では16~24万円となる
しかし、2年持続すると謳うクリニックもあるので、なるべく安くすむクリニックを探すとよいじゃろう
③痛みがある場合もある
ヒアルロン酸注射は注射なので当然痛い。全く痛くないと言う人もいればすごく痛かったという人もいる。また、施術後腫れあがったり痛みを感じたりする人もいる。
痛みに敏感な人は麻酔クリームを塗ってもらえるか医師に確認すべきじゃ
④細菌感染の恐れがある
コストを下げるために薬剤を薄めたり、他の患者のものを使いまわすと感染症などが起こる場合がある
安易に安い価格帯のなクリニックに飛びつかずに、安全性を確かめて選ぶことじゃ
⑤医療事故が起こる場合もある
医師の腕が未熟で注入する場所を間違えてしまうこともある。一番怖いのは血管塞栓による皮膚壊死などの血行障害じゃ。ヒアルロン酸が血管内に注入される、もしくは血管を圧迫閉塞することで起こるとされおるぞ
滅多にないことじゃが、ヒアルロン酸注入後、失明したり、鼻の一部を欠損したりといった事故もあるのじゃ。美容目的の充填剤の多くは厚生労働省が承認していない海外製の医薬品で、成分の安全性がはっきりしていないものも含まれているという。施術の際にリスク説明が不十分なケースも目立ち、専門家が注意を呼びかけておる
ヒアルロン酸注入って手軽にできるけれど、リスクも大きいのか。信頼できるお医者さんを探すことが大事なんだね
ヒアルロン酸とは?打ち続けるとどうなる?メリットとデメリットは? おわりに
いかがでしたでしょうか?
若さを保つためのヒアルロン酸注射。
簡単かつ安全に行えるプチ整形と言われていますが、実際はリスクも
あるためによく調べてから行う必要があります。
まずは焦らず、慎重に安全なクリニック探しから始めましょう。
きれいを保つためには危険なこともたくさんあるってことか
しかし、整形自体は悪いことではないぞ。問題は患者に不利益を与えるようなクリニックが存在することじゃ。ヒアルロン酸注射に興味のある方は施術内容をよくよく確認した上で行うのじゃぞ
最後までお読みいただきありがとうございました。