あなたは、毎年10月から11月にかけて、
全国各地で『菊まつり』が開催されていることをご存知でしょうか?
『菊まつり』では菊の花や葉で細工された『菊人形』や、
改良を重ねた『古典菊』などを鑑賞して楽しめます。
また競技花中心の展覧会など、
同じ『菊まつり』でも地域によって様々な形式で開催されています。
そんな『菊まつり』、本来なら全国すべての情報をお伝えしたいところですが、
多くの地域で開催されている祭典なので、読むのも大変ですよね…。
そこで今回は、関東地方に限定!
1都6県(東京・神奈川・茨城・埼玉・千葉・群馬・栃木)で開催される
一押しの『菊まつり』を1つずつ取り上げてみました。
オススメ菊祭り【東京】
文京菊まつり
学問の神様として知られる湯島天神の湯島天満宮にて開催されます。
この広い境内で行われる菊まつりでは、
約2千株の菊が所狭しと咲き誇ります。
都内では珍しい菊人形や、
大作りと呼ばれる、千本咲、大懸崖、盆庭などの見事な鉢といった美しい菊を、
都会の喧騒を忘れてゆったり眺められます。
・アクセス
☆電車
東京メトロ千代田線 湯島 3番出口から徒歩約6分
東京メトロ銀座線 上野広小路 徒歩約8分
東京メトロ丸ノ内線 本郷三丁目 徒歩約11分
JR山手線・京浜東北線 御徒町 徒歩約10分
都営地下鉄大江戸線 上野御徒町 A4出口から徒歩約10分
☆バス
都バス都02、上69 湯島三丁目 徒歩約5分
オススメ菊祭り【神奈川】
小田原城菊花展
小田原城本丸広場にて開催され、
小田原城のミニチュアを小菊で飾った総合花壇や、
厚物・管物・盆栽・懸崖・スプレー菊といった
約700鉢の菊花が展示されます。
また、小田原清香会による『菊作り相談所』も開設され、
小田原の代表的な秋の風物詩といて親しまれています。
・アクセス
☆電車
JR東海道本線・小田急電鉄・箱根登山鉄道・伊豆箱根鉄道
小田原駅東口から徒歩約10分
☆お車
一般車駐車場が無いため、近隣の有料駐車場をご利用ください。
オススメ菊祭り【茨城】
笠間稲荷の菊まつり
笠間稲荷神社にて開催され、菊の祭典としては日本で最も歴史があり、
2018年で111回目を迎えます。
1万鉢もの艶やかな菊を鑑賞できるだけでなく、
流鏑馬(やぶさめ)や舞楽祭(ぶがくさい)などの催し物も楽しめます。
・アクセス
☆電車
JR水戸線 笠間 徒歩約21分
☆お車
北関東自動車道 友部ICより約15分
周辺に600台停められる無料の駐車場があります
オススメ菊祭り【埼玉】
小江戸川越菊まつり
1983年から、毎年11月に喜多院境内特設会場にて
奉納菊展として開催されている菊の祭典です。
喜多院境内に特設会場が設けられ、
川越菊花会の方々や川越市内の中学生たちが1年間心を込めて栽培した
力作の菊が、毎年約400点以上展示されます。
2018年11月1日~23日(木・祝) 9:00~15:30
1日は午前中に開会式があるため午後からの開催
23日は午後に閉会式があるため午前中のみの開催
・アクセス
☆電車
東武東上線 川越市 徒歩約17分
JR・東武東上線 川越 徒歩約21分
西武新宿線 本川越 徒歩約10分
☆お車関越自動車道・川越ICから約20分
首都圏中央連絡自動車道(圏央道)川島ICからは約20分
境内のそばに『明星駐車場』という有料駐車場があるので、ご利用ください。
オススメ菊祭り【千葉】
香取神宮奉納菊花大会
香取神宮にて開催され、地元のみならず、
茨城県南部にまたがる近隣市町村の菊花愛好家の方々が
丹精こめて育て上げた作品およそ700点が境内を彩る、
歴史ある菊花展覧会です。
競技花中心の展覧会のため、作品はどれも玄人好みの高い技術を誇り、
一味違った菊の彩りを鑑賞できます。
・アクセス
☆電車
JR成田線 佐原駅からタクシーで約13分
JR成田線 香取駅から徒歩27分
☆お車
東関東自動車道佐原香取ICから約2分
香取神宮に普通車300台まで停められる駐車場があります
☆バス
関鉄グリーンバス東京駅発鉾田駅行 香取神宮 下車徒歩9分
京成バス・千葉交通浜松町・東京駅発八都経由銚子行 佐原香取 下車徒歩15分
オススメ菊祭り【群馬】
関東菊花大会
ながめ公園にて開催され、
大菊三本立ての盆養菊や盆栽菊、懸がい菊、大作りなど
約1.300鉢が展示され、菊の香りが会場に広がります。
また、毎年テーマを変えて作られる花を衣装にちりばめた
華やかな『菊人形』も、会場を彩ります。
・アクセス
☆電車
わたらせ渓谷鐵道 大間々駅から徒歩約7分
東武鉄道 赤城駅から徒歩約15分
☆お車北関東道 太田藪塚ICから約20分
オススメ菊祭り【栃木】
関東菊花競技大会
1929年に始まって以来、第二次世界大戦中でも途切れることなく開催され、
今年2018年で90回目を迎える、
全国でも屈指の歴史と伝統ある菊の祭典です。
『佐野厄よけ大師』として有名な春日岡山惣宗寺で開催され、
境内を1,000鉢を超える菊が彩ります。
・アクセス
☆電車
JR両毛線・東武佐野線 佐野駅から徒歩約17分
東武佐野線 佐野市駅から徒歩約10分
☆お車
東北自動車道 佐野藤岡ICから約15分
オススメ菊祭り おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は関東の『菊まつり』についての情報をお話ししてきました。
因みに『菊』というと一般的にはお刺身に付いている花など、
お葬式というイメージを持ってしまう方もいらっしゃるかと思いますが、
実は『桜』と並んで日本の国花と言われています。
一般的に国花のイメージが強い『桜』に比べ、
『菊』は皇室の象徴という意味合いが強いのですが、
長い歴史を持つ『菊まつり』が多いことも、
日本人にとって『菊』という花が昔から深い意味を持ってきた証ではないでしょうか。
そんな、秋を代表する『菊』の祭典、
2018年の秋は、ぜひお近くの『菊まつり』に足を運んでみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
文:星野貴史