いよいよ開催年も近くなってきた2020年『東京オリンピック・パラリンピック』。
参加を目指す選手たちは日々トレーニングに励み、
開催に携わるスタッフたちは丁寧に準備を進めていることでしょう。
『東京』という自国で開催されるオリンピックは、
選手だけでなく全ての日本人にとって特別な意味を持ちます。
『負けられない』という気持ちも、
『成功させたい』という責任感も、
他国で開催される時とはまったく異なるものとなります。
そして、この一大イベントを無事成功に導くために、
『ボランティア』という存在は必要不可欠となります。
大会期間中(※)、選手をはじめとする大会運営のサポートや、
国内外から押し寄せる観光客の案内を含めたサポートなど、
『ボランティア』なくしては成立しません。
今回は『東京オリンピック・パラリンピック』における
『ボランティア』についての情報を掘り下げて行きましょう。
(※)大会期間
オリンピック競技大会:2020年7月 24 日(金)~8月9日(日)
パラリンピック競技大会:2020年8月 25 日(火)~9月6日(日)
2020年『東京オリンピック』にボランティア参加する! 募集要項は?
『東京オリンピック・パラリンピック』のボランティアは、下記の期間で募集しています。
2018年9月中旬頃〜12月上旬頃(予定)
上記の期間を過ぎても、役割によっては再募集が行われる可能性もあります。
また、『東京オリンピック・パラリンピック』では、
『大会ボランティア』と『都市ボランティア』を募集しており、
それぞれの募集要項は下記のとおりです。
☆大会ボランティア
・募集人数:80,000人
・活動期間:大会期間中および前後の10日以上、1日8時間程度の活動時間を基本とします。
・応募条件:
①2002年4月1日以前生まれの人(オリンピック開催時に18歳以上の人)
②活動期間中、日本国籍または日本に滞在する在留資格を持っている人
・応募方法
応募単位は個人で、公式ウェブサイト内のボランティアに関するページから応募することができます。
・活動内容
競技会場や選手村等の大会関係施設において、観客サービス、競技運営サポート、メディアのサポートなど、大会に直接関わる活動。
☆都市ボランティア
・募集人数:20,000人程度
・活動期間:大会期間中および前後の5日以上、1日5時間程度の活動時間を基本とします。
・応募条件:
①2002年4月1日以前生まれの人(オリンピック開催時に18歳以上の人)
②活動期間中、日本国籍または日本に滞在する在留資格を持っている人
③日本語での簡単な会話、意思疎通ができる人
・応募方法
個人またはグループ(1グループ4人まで)での応募が可能
ウェブサイト、Fax、郵送からの応募となります。
・活動内容
空港・主要駅・観光地・競技会場の最寄駅周辺において、
国内外からの旅行者に対する観光・交通案内、競技会場までの観客の案内などの活動。
『大会ボランティア』『都市ボランティア』合わせて10万人もの募集であるあたり、
相当数の人手が必要であることがわかりますね。
当然ですが、選手や観光客は世界中から集まってきますので、
最低限、英語くらい話せなければ応募できないのでは…
と心配になるはずです。
確かに、募集要項の『積極的に応募していただきたい人』には、
『英語などのスキルがあれば活かしたい人』
とあります。
しかし、応募条件には『外国語スキルの有無』に関する記述はありません。
優遇はあるかもしれませんが、現時点では英語が話せなくても応募することは可能のようです。
2020年『東京オリンピック』にボランティア参加する! 倍率は?やりがいは?
現時点ではまだ募集が開始されていないため応募倍率については分かりません。
ただ、各国で開催された過去の大会では4倍を超える倍率があったそうです。
応募条件が示すとおり、
そもそも自国開催でなければオリンピックに直接携わることは難しいため、
どの国でも応募は殺到する傾向にあるようです。
一方で、『ボランティア』という名称から無償活動が前提となり、
期間中の交通費や宿泊代などが出ないという話題もありました。
しかし、過去にオリンピックをはじめとするスポーツ大会のボランティア経験者は、
『会場の熱気を一番間近で見ることができる』
『日本人だけじゃなく世界中の多くの人と出会えて非日常の経験ができる』
『世界が注目する大会に直接貢献できる』
といった、お金では買えない、そして一生の宝物となる経験ができたと口を揃えます。
そもそも頭に「交通費が~…」「宿泊費が~…」とよぎってしまう方は、
ボランティアはやめておいた方が無難でしょう。。
自国開催という、恐らく一生にもう一度訪れるかもわからないチャンスです。
ぜひ、挑戦してみてはいかがでしょうか。
2020年『東京オリンピック』にボランティア参加する! おわりに
今回は『東京オリンピック・パラリンピック』のボランティアについてお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか。
ボランティアに参加するには、事前の研修を受けるのが必須となることから、
仕事の都合で諦めてしまう方が多いと予想されます。
日本だけが、ということではないのかもしれませんが、
こういった世界規模の一大イベントが自国で開催される時も、
仕事が優先でそれを享受する余裕がある人が少ないのが現実なのです…。
だからこそ、何らかの形で参加できる余裕がある人には
『東京オリンピック・パラリンピック』を盛り上げてもらいたいものです。
きっと、日本の素晴らしさをアピールできる大会を成功させていく、一生モノの体験ができるはずです!
是非、ボランティアに手を上げてみてください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
文:星野貴史