あなたは愛知県の名古屋市熱田区にある「熱田神宮(あつたじんぐう)」を知っていますか?
「熱田神宮」は日本神話に出てくる三種の神器の一つ、
「草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)」がまつられていることでも知られており、
日本で最も格式高い神社の内の一つに数えられます。
現在ではパワースポットとしても注目されていますね。
今回はそんな由緒正しい熱田神宮の歴史や見所、アクセス情報などをわかりやすく解説していきたいと思います。
熱田神宮の歴史をわかりやすく解説
「熱田神宮」の起源は今から1900年以上さかのぼると言われており、
非常に長い歴史を持っています。
時は西暦113年。
当時の皇族の皇子だった日本武尊(やまとたけるのみこと)が崩御されます。
その後、彼の妃である宮簀媛命(みやすひめのみこと)が
形見として持っていた剣を熱田の地に創祀(そうし)されました。
「創祀」とは、ある場所で神様を初めておまつりすることを言います。
つまり、この時「草薙神剣」が熱田の地にまつられ、熱田神宮の起こりとなったのです。
「創建」、つまり熱田神宮の社殿や門を立てることは更に後の時代でなされたようです。
※「熱田神宮」の起源については、1900年以上前の日本神話ですから歴史家の中でも諸説が唱えられています。
以降、現在に至るまでの「熱田神宮」の歴史をわかりやすく見ていきましょう。
- 1868年:(明治元年)に「熱田神社」から「熱田神宮」になる。
- 1945年:太平洋戦争時の空襲により社殿が焼失。
- 1955年:社殿再建。
- 2009年:本殿の改修・造営が竣工。
- 2013年:「創祀千九百年大祭」は催される。
「熱田神宮」では「熱田大神(あつたのおおかみ)」を主祭神とし、
- 天照大神(あまてらすおおかみ)
- 素盞嗚尊(すさのおのみこと)
- 日本武尊(やまとたける)
- 宮簀媛命(みやずみへ)
- 建稲種命(たけいなだねのみこと)
など一度は耳にしたことがある有名な神々を相殿神として一つの殿にまつっています。
公式ホームページによれば、「熱田大神」とは、
”三種の神器の一つである草薙神剣を御霊代(みたましろ)・御神体としてよらせられる、天照大神のこと”
とのことです。
熱田神宮の見所をわかりやすく解説
熱田神宮では現在でも由緒正しい祭典や神事が受け継がれて残されています。
最も格式の高いお祭りは、6月5日に行われる「例祭」(「熱田まつり」)。
ここでは「天皇陛下勅使による奏上」が執り行われます。
夜には1000発もの花火が熱田神宮公園から打ち上げられ、
初夏の風物詩として賑わいをみせます。
他にも、新年の「初詣」や5月8日からは「花の撓(とう)」という豊年祭が有名です。
また、「草薙神剣」がおまつりされており、
伊勢神宮に次ぐ格式を持つとされる「熱田神宮」には
以下のような数多くのパワースポットがあります。
- 「上知我麻神社(かみちかまじんじゃ)」
正門から見て左手に鳥居があります。
その鳥居をくぐると現れるのが「上知我麻神社」。
商売繁盛や家内安全、「知恵の文殊様」として受験の合格祈願の神様
とされています。 - 「別宮八剣宮(べつぐうはっけんぐう)」
「上知我麻神社」のすぐ右隣りにあるのが「別宮八剣宮」。
織田信長・徳川家康ら武士から篤く信仰され続けた神社で、
祭神は本宮と同じ熱田大神です。 - 「楠御前社(くすのみまえしゃ)」
正門をくぐってまっすぐ行くと、右手に見えてくるのが「楠御前社」。
伊弉諾尊(いざなぎのみこと)伊弉册尊(いざなみのみこと)を
おまつりしており、「安産の神様」とされています。 - 「大楠(おおくす)」
正門から本宮へ向かう正参道の途中、左手には「大楠」が。
弘法大師が直接植えたと言われており、樹齢は1000年を超えます。 - 「本宮」
言わずもがな、熱田神宮の中心となる場所です。
草薙神剣が奉られています。 - 「清水社(しみずしゃ)」
本宮の右手にある「こころの小径(こみち)」を上がっていくと、
目と水の神様と言われる「罔象女神(みずはのめのかみ)」を奉る
「清水社」が見えてきます。
奥には湧き水があり、平清盛が清水社の湧き水で目を洗ったら疾患が治った、
という逸話も残されています。
この水で眼を洗えば眼がよくなり、肌を洗えば肌がきれいになると言われています。
また、石塔もあり世界三大美人の一人・楊貴妃の墓石とも言われています。 - 「一之御前神社(いちのみさきじんじゃ)」
「こころの小径」の中、本宮の裏には「一之御前神社」があります。
熱田大神の「荒魂(あらみたま)」をおまつりしている、
非常に神聖とされる場所です。
神道では神様の魂は2つの側面を持つと考えられていて、
「荒魂」とは”神様の荒々しい側面”のことです。
これら以外にも様々な神社・パワースポットがあり、ご利益を授かることができます。
熱田神宮へのアクセス、駐車場は?
熱田神宮には入り口となる鳥居が南門・東門・西門と3つあります。
■電車でアクセス
以下4駅が最寄です。
- 名鉄神宮前駅
- JR熱田駅
- 地下鉄神宮西駅
- 地下鉄伝馬町駅
それぞれの駅によってどの鳥居の近くなのかが違いますので、
地図で確認してみてくださいね。
■お車でのアクセス
敷地内のそれぞれの門の近くに駐車場があり、無料で利用することができます。
- 東門駐車場:約300台
- 西門駐車場:約40台
- 南門駐車場:約60台
ただし、年末年始と「熱田まつり」のある6月5日はご利用できないのでご注意を!
熱田神宮とは? おわりに
歴史ある「熱田神宮」の歴史や見所、アクセス情報についてわかりやすく解説してきましたが、
いかがでしたでしょうか。
熱田神宮はご利益が多大であることでも有名です。
例えば、
- 旅の安全を願う「旅行守り」
- 気持ちを落ち着かせる「こころ守り」
- 開運招福や金運上昇・縁結び「しあわせ福槌」
- 勝運を導く「勝守」
などをはじめ、
- 快気守
- 健康長寿守
- 身体守
- 仕事守
- 福守
- ますらお・男守
- なでしこ・女守
- 白鳥(しろとり)守
- 吉報守
- 結守(むすびまもり)
- 安産守
- 子宝守り
- 交通安全のお守り
- 厄除守
- 災難除守
- 学業守
- 合格守
と、全方位に隙のない、まさに走攻守揃ったご加護があります。
是非名古屋を訪れた際は、一度訪れてみてください。
あなたにも熱田神宮のご利益がありますように。
最後までお読みいただきありがとうございました。