あなたは「福岡県」と聞いて何を思い浮かべますか?
博多ラーメン?明太子?
グルメはもちろんですが、年間1000万人が訪れる人気の観光スポット、
「太宰府天満宮(だざいふてんまんぐう)」も、一度は耳にしたことがあるのでは?
確かに聞いたことはあるけれど、
「どんな神社なんだろう?」
「何をお祀りしているの?」
とぼんやりしている人は多いはず。
今回の記事は読後に
「ぜひ、太宰府天満宮へ行ってみたい!」と思っていただけるよう、
太宰府天満宮の歴史や見所などの魅力から、
アクセス、駐車場情報までわかりやすくご紹介していきますね。
太宰府天満宮とは?
福岡県は太宰市にある九州を代表する神社で、
京都府の北野天満宮・山口県の防府天満宮と共に、日本三大天神と呼ばれている。
全国に約12,000社あるとされる天神様の総本宮とされ、
祀られている菅原道真公は「学問・至誠・厄除け」の神様として有名で、
年間を通して数多くの参拝者が訪れます。
その中でも、特に1~3月は多くの受験生が合格祈願に参拝し、
ご利益があるようにと、お守りや、筆を買う受験生が多くみられます。
太宰府天満宮の歴史をわかりやすく解説
菅原道真公は、幼少期から学問の才能がありました。
彼は成長するにつれ武門にも優れ、正に文武両道の人となり、
時の天皇「宇多天皇」から重用されるようになります。
しかし、いつの時代も「出る杭は打たれる」のが人の性。
そんな破格の出世がおもしろくない人達がでてきます。
道真公は無実の罪を着せられ、京の都から九州の大宰府に左遷され、生涯を閉じます。
道真公の亡骸は、弟子の味酒安行(うまさけやすゆき)によって、
牛車に乗せて運び出されましたが、急に牛が動かなくなり、その場で伏せてしまいました。
味酒安行は、牛が伏したこの場所で考えます。
「ここに墓所を築くことが道真公のご意志なのかもしれない」
味酒安行は、この場所に墓所を築き、道真公を埋葬します。
そして、2年後、墓所に祠廟(しびょう)が造られました。
祠廟とは祖霊をまつる場所のことで、これが現在の天満宮の起源とされています。
時代とともに「安楽寺天満宮→大宰府神社」と名前を変えますが、
戦後の昭和22年に現在の「大宰府天満宮」となります。
大宰府天満宮の御本殿と、末社志賀社本殿は国の重要文化財に指定されています。
太宰府天満宮の見所をわかりやすくご紹介
菅原道真公が愛した梅の花
菅原家の家紋は「梅鉢」にするほど、道真公は梅の花を好んだと伝えられています。
道真公が京を立つ前には「飛梅伝説」という詩を詠んでおり、
『東風ふかばにほひおこせよ梅の花あるじなしとて春な忘れそ』
と、主人が去ることを知った梅は、主人を追いかけようと空を飛び、
見事に主人の住む大宰府にたどり着き、その地に根付いたとされています。
相当な梅への愛を感じる詩ではないでしょうか。
そして道真公の愛した大宰府の梅は現在でも咲き誇っています。
満開になる2月中旬ごろには国内外から大勢の見物客が訪れて賑わいを見せます。
お土産で有名な筆は、剪定された梅の枝から出来ており、
御神酒も境内で採れた梅を使って作られるこだわり。
参道では、梅ヶ枝餅という定番おみやげの焼餅も販売されており、
観光がてら食べ歩きを愉しむこともできます。
菅原道真公と牛の縁
道真公は丑年産まれ、丑の日に崩御、亡骸を運んだのは牛車…等々、牛と縁があります。
道真公の頭の良さにあやかって、
大宰府天満宮の御神牛象の頭を撫でると知恵を授かるとされています。
また、自分の怪我や病気の場所を撫でると回復するとも言われています。
御神牛の数は全部で11体とされていますが・・・12体あるとの噂も?
ぜひ、楽しみながら探してみましょう。ご利益にあやかれるかも。
季節行事2018年下旬~2019年1月
2018年12月25日
- 納天神祭
その年の平安を天神様に感謝するお祭り - 古神札焼納祭
納天神祭の後、その年に祀っていたお札やお守りを焼納する
2018年12月31日
- 除夜祭(年越祭)
その年最後のお祭りでお寺では除夜の鐘が響きます。
これが終わると新しい1年の始まりとなります。
2019年1月1日
- 歳旦祭
1年で最初の祭典。
全国の神社で皇室ご安泰・国家平安・五穀豊穣などを神々にお祈りします。
2019年1月7日
- 鷽(ウソ)替え神事
ウソという鳥がいる。
ウソが「嘘」に通じることから前年にあった災厄等を嘘にして、
今年の吉になることを祈る神事です。
木うそ(木彫りの鷽象)を掛け声とともに交換しあい、
替えた木うそは自宅の神棚等にお祀りします。
- 時間:17時受付開始、18時開始。
- 場所:桜門横の天神ひろば
- 初穂料:1,000円(木うそは数に限りありです。)
誰でも参加できますので、あなたも是非ご参加してみてはいかがでしょうか。
- 鬼すべ神事
その年の災難消除・開運招福を願い、境内の鬼すべ堂にて行われる火祭り。
およそ300人による炎の攻防戦が見ものです。
- 時間:20時半~21時開始
- 場所:境内の東神苑にある鬼すべ堂。
2019年1月25日
- 初天神祭
1年で最初の25日は「初天神祭」と呼ばれる御本殿にて執り行われる大事な祭典となります。
太宰府天満宮へのアクセスは?
徒歩の場合
西鉄大宰府駅から徒歩およそ5分
お車の場合
九州自動車道大宰府料金所からおよそ11分
電車の場合
JR博多駅から博多バスターミナル徒歩3分
バスで西鉄大宰府駅までおよそ40分
☆大晦日臨時電車運行について☆
- 2018年12月31日(月)深夜~2019年1月1日(火)早朝まで
- 西鉄天神大牟田線の各駅~大宰府駅間
- 西鉄福岡(天神)駅~大宰府駅で20~30分間隔で運行予定
太宰府天満宮付近の駐車場は?
お祭りや、催しなどにより営業時間が変更になる場合がありますが、以下がオススメです。
太宰府天満宮とは? おわりに
今回は菅原道真公ゆかりの地、太宰府天満宮の歴史や見所などの魅力から、
アクセス、駐車場情報までご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
境内には他にもスイーツ女子に人気のお菓子の神を祀る「中島神社」や、
樹齢千年を超える国の天然記念物「大樟(おおくす)」などのパワースポットもあり、
いたるところに道真公のパワーが宿っています。
ぜひ、隅々まで境内を散策してみてくださいね。
寒いこの季節、外に出るのが億劫で仕方のない方も
「太宰府天満宮は面白そうだから重い腰をあげてやるか」
と少しでも、行きたい・行ってみたいと思ってくだされば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。