毎年春になると、進学や就職の関係で、それまでの生活が大きく変わる人が増えますよね。
中には実家を離れ、新生活を始める方も多いのではないでしょうか。
もしあなたが実家を出て1人暮らしをする必要がある場合、どんな準備から始めれば良いのでしょうか?
初めて実家から離れる時には期待と不安でドキドキしますが、その前に物件探しや引越しなど、様々な段取りが必要になります。
そこで今回は、1人暮らしをする前の物件探しや引っ越しなどの段取りについて、ご紹介します。
2019年の新生活!1人暮らしの段取りは?【物件探し】1DK編
新生活を始める前に、まず最初に決めなければいけないのは物件ですが、どういった基準で探せば良いのでしょうか?
先述のとおり進学や就職に伴った1人暮らしの場合、
当然、学校や職場に通いやすい場所を選ぶことが優先となります。
その他にも、バストイレは別なのか、オートロックか、駅から近いか、
近所にスーパーやコンビニはあるかなど、人によってこだわる部分は様々ですよね。
もちろん上を見たらキリがないですし、他にも色々な条件が挙げられますが、
まず決めなければいけないのは「部屋の間取りや広さ」です。
では、1人暮らしの間取りは、どういった広さが適当なのでしょうか。
間取りも、上を見たらいくらでも部屋数の多い物件はありますし、
最低限の部屋数を確保することもできますが、
快適に生活するのであれば1DKがオススメです。
1DKの場合、寝室や生活空間となる居室が一つとキッチンのみのため、
1人暮らしに向いている間取りと言えます。
特に、学校や仕事が忙しく、家にいる時間が短い人には、1DKでも十分な広さと言えます。
ひと昔前に流行していた間取りのため築年数が古い物件が多く、
また家賃も比較的安めの物件が多いことから、
最低限の広さを確保しながら家賃を抑えたい人に向いている間取りです。
2019年の新生活!1人暮らしの段取りは?【物件探し】1LDK編
1DK以外の選択肢としては、1LDKという間取りも1人暮らしには快適な間取りと言えます。
「DK」と「LDK」の違いはキッチン部分の広さ。
「DK」はダイニングとキッチンがあり、
「LDK」はリビング、ダイニング、キッチンが含まれます。
また、「公益社団法人首都圏不動産公正取引協議会」の不動産広告のルール(※)では、
1DKや1LDKの場合、「DK」は4.5帖以上、「LDK」は8帖以上と定めています。
一般的には1LDKでは広すぎてスペースを使いきれない場合が多く、
家賃も上がってしまうため1人暮らしには向かないと考えられていますが、
・荷物がものすごく多い
・フリーランスで在宅で仕事をしているため作業スペースと生活空間を完全に分けたい
・友人を家に呼びたい
などの用途があれば、1LDKは非常に使いやすい間取りとなっています。
その理由としては、1DKの場合は「DK」部分の主な用途が食事となるのに対し、
1LDKの場合は「LDK」部分の主な用途は生活空間として使う場合が多くなるためです。
寝室とは別に生活空間を確保し、生活感を隠すこともできるため、
家に友人を呼ぶ機会が多い人は「LDK」を使ってくつろぐことも可能な上、
実質2部屋を使えるため、荷物が多くても収納に困らないのが特徴です。
ただし、先述のとおりひと昔前に流行した「DK」の方が「LDK」より家賃が安い傾向にあるため、
結果的に1LDKより2DKの方が家賃が安い場合もあります。
1LDKを探す際には2DKも一緒に探して家賃を比べてみると良いでしょう。
(※)公益社団法人首都圏不動産公正取引協議会
平成23年11月11日に開催された不動産公正取引協議会連合会第9回通常総会において定められた指導基準。ちなみに2DKや3LDKなど、居室が2つ以上ある場合は「DK」は6帖以上、「LDK」は10帖以上となる
2019年の新生活!1人暮らしの段取りは?【引っ越し】
物件を選んだら、次は引っ越しの準備をしなければいけません。
ご家族や友人にお願いして引っ越しをする人も多いですが、
大きい荷物を運ぶ場合はどうしても場数を踏んで慣れている引っ越し業者に頼むのが安全と言えます。
下記は引っ越し業者に頼む場合の費用となっています。
荷物の大きさや量によって若干変わってくるため一概に相場を断定できないのですが、
一例としては引っ越し先までの距離毎のデータです。
☆15km未満の場合
通常期:53.000円
繁忙期:68.000円
☆50km未満の場合
通常期:59.000円
繁忙期:79.500円
☆200km未満の場合
通常期:70.000円
繁忙期:100.000円
☆500km未満の場合
通常期:100.000円
繁忙期:150.000円
☆500km以上の場合
通常期:142.500円
繁忙期:250.000円
費用は引っ越し先までの距離だけでなく、通常期と繁忙期といった時期でも金額は大きく変わります。
春先は一年で一番引っ越しの件数が多いことから繁忙期にあたるため、
可能であれば少し前の時期を狙って引っ越した方が費用を抑えられます。
また、引っ越し費用以外にも物件によって敷金・礼金・仲介手数料・前家賃など違うため、
そちらも計算に入れないと莫大な費用がかかってしまうので注意してくださいね。
2019年の新生活!1人暮らしの段取りは? おわりに
いかがでしたでしょうか、今回は1人暮らしをする前の物件探しや引っ越しなどの段取りについて、ご紹介してきました。
生活の拠点を変えるというのは時間も労力もお金もかかってしまうので大変ですが、
全く新しい生活が始まるワクワク感も大きいですよね。
ご予算や条件を考えることで、新生活は楽しいものになります。
長く快適に生活するためにも、ぜひ、あなたに合った物件選びや引っ越しの参考にしてみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
文:星野貴史