あなたは、太陽光投資をご存じでしょうか。
太陽光投資とは、太陽光パネルを利用して生み出したエネルギーを電力会社に売却し、そこから利益を得る投資手段のことです。
太陽光投資はハードルが高く、一般人向けの投資ではないと思われがちですが、
太陽光投資がどのようなものか理解すれば、“堅実なビジネス”として利用できると、近年注目されているのです。
太陽光による発電量は、天候や太陽光パネルを設置した地域に左右されますが、
投資額に対する利益率は、「1年あたり10パーセント前後が目安」とされています。
ですが、良いことずくめに見える太陽光投資にも思わぬデメリットも存在します。
しかし、太陽光投資は他の投資に比べると、デメリットを把握しておくことで、
メリットを限りなく享受できる投資法とも言われています。
この記事では、そんな太陽光投資に失敗しないために、そのデメリットについてわかりやすくご紹介していきます。
太陽光発電の歴史は?
太陽光発電が誕生したきっかけは、1973年に起きた第一次オイルショックです。
日本では、当時も現在も電力エネルギーの中心は“火力”で、原料である石油や石炭、ガスのほとんどは輸入に頼っていました。
その他にも、原発問題で大きな注目を集めている原子力が、火力と並んで日本の電力の中心になっています。
ですが、オイルショックのあおりを受け、国内の電力事情がひっ迫することになりました。
そこで、国家プロジェクトである「サンシャイン計画」が始動し、再生可能エネルギーの研究開発が始まったのです。
90年代に入ると、住居用の太陽光発電システムが確立されます。
世界的に地球環境への関心が高まっていたことも加え、太陽光発電は急激に、各家庭に普及し始めました。
2009年以前は、太陽光発電で発電した中で余った電気を、電力会社が「自主買取」していました。
ところが、2009年11月より余った電気を買い取ることが「義務」となります。
そのことによって“個人が電気を売ることで利益を得る”という新たな発想が誕生したのです。
2012年7月からは、“決められた価格で20年間固定で買い取ってもらえる”という
「固定価格買取制度(FIT)」
がスタートし、ビジネスとしてのリスクイメージも低下したことで、
多くの投資家がこれに注目し、太陽光投資という投資商品が生まれ、今に至ります。
太陽光投資のデメリット①天候により利益率が左右される
太陽光投資は、「太陽の光によって発電されるエネルギーを売却する」という仕組みですから、
当然のことながら、天候に大きく左右されてしまいます。
日照時間が少なければ利益率は下がりますし、反対に、日照時間が大きければ、利益率は上がります。
太陽投資は株などの投資に比べると、誰にでも同等の利回りを達成できるシステムになっているので、
メリットが大きいと思われがちですが、裏を返せば、「誰にも利益率がコントロールできない」ということになります。
太陽光という大自然が利益の源泉になっている以上、これはさけて通れないデメリットといえるでしょう。
太陽光投資のデメリット②先が読みづらい
太陽光投資の大きなデメリットとして挙げられる問題が、「20年後はどうなっているのか?」という問題です。
先ほどふれたように、2012年から20年間固定価格買取制度が保証されていますが、
その制度が撤廃された後に、太陽光投資がビジネスとしてどの程度成り立つのか、見通しは経っていないのが現状です。
2012年に太陽光発電の固定価格買取制度が誕生してから、毎年買取価格が減少している傾向にあります。
だからといって、太陽光発電の市場が縮小しているのか?と言えば、決してそうではありません。
住居や工場の屋根に太陽光パネルを設置するにとどまらず、野立てのタイプや分譲型、さらには第三者所有モデルという、初期費用を0円で始められるモデルも誕生しています。
これはどういうことかというと、現在の日本は電力不足、ということです。
そのため、再生可能エネルギーを増やし、電気を多く生産する必要があるのです。
これから太陽光投資がどのように動いていくかは、なかなか読みづらいところですが、
太陽光投資を行うためには、日本の電力の動向にも注目する必要があるでしょう。
太陽光投資のデメリット③機器の故障やメンテナンス
太陽光発電に使用される機器には、太陽光パネルの他に、パワーコンディショナーと呼ばれるものがあります。
このパワーコンディショナーは、太陽光発電の心臓部と言われており、電気機器として扱われています。
太陽光パネル、パワーコンディショナーともに野外に設置されるものなので、
落雷や水害、台風などの災害や、事故なので破損される可能性も考えられます。
電気機器が破損すれば、当然ながら修理の費用がかかってしまいますし、
修理期間中には収益が下がる、もしくはゼロになるということも考えられます。
それらの問題を回避するためには、メーカー保証だけを頼りにするのではなく、事前に損害保険に加入することが必要です。
太陽光投資のデメリット④悪質業者の存在
以前、太陽光発電所の架空の案件を紹介することで、数百万円もの手付金をだまし取るという詐欺事件が発生しました。
同様の手口で被害に遭った方々が団結し、集団訴訟を行いましたが、結局立証することができず、被害者の方々は敗訴。
被害に遭ったお金は返ってきませんでした。
このように、投資の裏側には、あなたをだまそうとする悪徳な人の存在があることを注意しなければなりません。
業者によっては、実際よりも高い見積もりを出して契約しようとするところもありますがら、これらの悪質な被害を受けないためにも、事前に徹底的な調査を行うことが大切です。
特に、業者が『法人』として登記しているか、怪しい噂がないか調べるほか、実際に業者に会ってみることも必要です。
太陽光投資は遅くない!失敗しない為にデメリットをわかりやすく紹介 おわりに
いかがでしたでしょうか。
この記事では、太陽光投資について、失敗しないためのデメリットをわかりやすくご紹介しました。
太陽光投資にはメリットも多いとされていますが、同じくらいにデメリットも存在します。
事前にデメリットを知っておき、しっかりと対策をしておくことで、
失敗を防いで豊かな資産形成を可能にしてくれるでしょう。
過去の事例を学び、知識で武装することで不安を解消し、
冷静な投資家への一歩を踏み出していただければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。