秘書技能検定2級とは?
秘書技能検定とは、文部科学省認定で財団法人実務技能検定協会が実施してる資格試験のこと。
通称「秘書検定」と呼ばれています。
秘書検定の勉強を通して、
社会人として求められる教養や一般常識、接遇やマナーなどを学ぶ事ができます。
秘書検定という名前から想像すると、秘書として活躍したい人の資格かと思われがちですが、
社会人としてのスキルアップを目指す方も多いようです。
受験者の割合も公式HPによると、
- 高校生21.4%
- 大学生38.6%
と学生が全体の半数以上を占めています。
これらを見ても社会に出ようとする若者が、
秘書検定を通して成長しようとする姿が見えてとても気持ちのいいものですね。
難易度や合格率は?
2級の難易度は、最新のデータによると54.1%と半数の人が合格しています。
試験内容も
- 秘書の資質
- 職務知識
- 一般知識
- マナー・接遇(実技)
- 技能(実技)
とカテゴリー分けされています。
詳しく説明すると、
- 敬語の正しい使い方、社内と社外とではどう使い分けるのか
- 名刺交換のやり方、誰から順に受けるのか、渡すのか
- お葬式や結婚式に持っていく「のし袋」にはどのように書けばいいのか
- 社長や上司といった立場が上の人が座る場所はどこか(車や会議室など)
- 社内文書の作成方法、まとめ方、ファイリングの仕方
- 電話対応時の言葉遣い、使っても良い言葉と避けたい言葉
- 失礼のない上手な断り方、電話応対とは
社会人として経験を積んでいるあなたであればお分かりの通り、
どれも知っておいて損はない知識やマナーばかりです。
知識として頭に入っていると、所作が変わってきますよね。
社会にこれから出るあなたは、頭の片隅に入っているだけでも優秀です。
この知識と先輩方のビジネスマナーを見ると身に付くスピードは他の人よりも早いでしょう。
実際に入社後に一から教えてもらうのと、入社時に資格を取得し、
基礎部分が頭に入っているのでは、スタートラインが全然違いますのでオススメです。
秘書検定は
- 3級
- 2級
- 準1級
- 1級
の4種類に分類されています。
3級は基本的知識が主に出題され、
2級は専門的知識と技能、
1級は高度な専門的知識と技能、そして秘書としての資質を問われます。
試験は「理論」と「実技」とカテゴリーが分けられていますが、全て「筆記試験」です。
準1級と1級は面接があります。
3級から1級まで60%以上の正解で合格となります。
受験資格
受験資格の制限はありません。
誰でも目指す事が可能です。
試験日
- 2月上旬(2・3級のみ)
- 6月下旬(全級)
- 11月上旬(全級)
申し込み方法
- インターネット申込
- 書店申込
- 郵送申込
インターネット申込は
- クレジットカード支払い
- コンビニエンスストア
での支払い方法を選ぶ事が出来ます。
書店申込と郵送申込は、検定案内(願書)を入手し必要事項を記入後、
投函する流れとなっていますので、締切に間に合うように手続きをすませましょう。
検定料
- 1級 6,500円
- 準1級 5,300円
- 2級 4,100円
- 3級 3,800円
- 2・3級のセット 6,900円
- 2級・準1級のセット 8,700円
秘書技能検定2級に合格するには?
この秘書検定、個人的にはかなり取得しやすい資格だと思います。
参考書も2級と3級が兼用のものが多く売られています。
その理由としては、難易度と出題範囲だけが違うためです。
秘書検定は3級が最も簡単ですが、
実際には2級を受験する人が最も多く、7割を占めるようです。
2級と3級は試験日が同じなので、
同じ日に2級と3級を受験する人も少なからずいるようです。
検定料に2・3級のセットがあるのも納得できますね。
履歴書に記載できるのが2級からというのも影響しているのかもしれませんね。
著者は大学時代に受検しました。
はじめから2級を取得しましたが、行き帰りの電車の中で勉強し、
無事に合格することができました。
片道20分くらいでしたので、一日40分くらいです。
秘書検定の資格取得を考えているあなたも、
隙間時間を有効活用してぜひ合格を目指しましょう。
秘書技能検定2級に合格したら?履歴書にはどう書けばいい?
正式名称は、
「平成○年○月文部科学省後援 秘書技能検定 2級合格」
省略可能な場合は、
「平成○年○月秘書技能検定 2級合格」と書きましょう。
基本的には「平成○年○月秘書技能検定 2級合格」で問題ありません。
履歴書に記載できるのは秘書技能検定2級からです。
秘書技能検定2級とは? おわりに
社会に出て働き始めて早十数年。
きちんと身に付いているマナーもありますが、
まだまだ知らない常識も多いように感じられます。
自分で気付ければいいのですが、
気づかないといつどこで恥ずかしい思いをするかわかりません。
秘書検定の資格を考えているあなた、
秘書検定で仕事に必要なマナーをぜひ身につけてはいかがですか。
あなたが社会で活躍する姿、応援しています!
最後までお読みいただきありがとうございました。