「大山(おおやま)と言えば、豆腐料理」
そう言われるほどの名物である「大山豆腐」が主役のお祭り、「大山とうふまつり」。
あなたは訪れたことがありますか?
「豆腐が主役」というお祭りは世界でも珍しく、誰しも興味を惹かれるのではないでしょうか。
毎年3月中旬の2日間に渡り開催され、全国から大勢の観光客で賑わいをみせます。
中心となる場所は神奈川県のほぼ中央にある伊勢原市の「大山第二駐車場」。
別名「とうふ広場」とも呼ばれ、
大山への登り口である「こま参道」から約85mの場所にあります。
今回はそんな「大山とうふまつり」の歴史や見所、アクセス情報について
探っていきたいと思います。
大山とうふまつりの歴史とは?
「大山とうふまつり」は今年で29回を数えます。
神奈川県伊勢原市大山地区は昔から山岳信仰が盛んでした。
大山の山頂にあり信仰の対象だった「阿夫利(あふり)神社」は、
社伝によるとなんと紀元前97年に創建されたといいます。
豆腐料理が広まっていき、今では「大山と言えば、豆腐料理」とまで
言われるようになっていったきっかけは、江戸時代まで遡ると言います。
当時、江戸では人口が急激に増加していました。
すると同時に、江戸から見える大山にあこがれを持つ人も増え、
参詣者が次第に増えていったとか。
そんな中、
- 参詣者をもてなす食糧を大量に保存しておく設備などがなく、井戸水などにつけてでも保存できる豆腐などは最適な料理だった。
- 大山の水は豆腐の製造と保存に適した良質なものだった。
- 豆腐はそもそも修験者や僧職経験者が食べ慣れた精進料理だった。
- 大山で参詣者の世話をする人々は配札や祈祷、日侍行事などを行い、謝礼として大豆など豊富な豆腐の原材料を受け取っていた。
などの要因が重なり、大山の良質な豆腐が多く振舞われるようになって、
徐々に大山の豆腐が有名になっていったと伝えられています。
「大山とうふまつり」はそうして有名になっていった大山豆腐をPRし
地域の活性化を図るとともに、豆腐に感謝するイベントとして現在に至ります。
大山とうふまつりの見所は?
「大山とうふまつり」ではどんな催しがあるのでしょうか?
「とうふ広場」では次のようなイベントが行われます。
「仙人鍋」
「仙人鍋」とは直径4メートルにも及ぶ大鍋のことです。
薬草入りの湯豆腐が無料で配布されます。
常に行列の絶えない一大イベントです。
「椀子豆腐早喰い大会」
90秒間で豆腐を何杯食べることができるか競うコンテストです。
- 「男性の部」
- 「女性の部」
- 「子どもの部(小学生以下)」
の三部門に分かれており、それぞれ一杯の量が違います。
優勝賞金はなんと3万円!
ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
午前中に参加を賭けた抽選会があり、午後に大会が開催されます。
「手作り豆腐体験」
両日の11時ごろから限定100人で行われます。
受け付けは30分前に開始されます。
他にも、名産品やおみやげが並んだ「模擬店」コーナーや、
「大山ケーブルカー優待券配布」など楽しみは盛りだくさんです。
広場外に目を向けても、様々なお店で「割引サービス」や「粗品プレゼント」が行われており
地域一体となって「とうふまつり」を盛り上げます。
大山とうふまつりへのアクセスは?
公共交通機関で行く方法
小田急小田原線「伊勢原駅」から「大山ケーブル行き」のバスに乗り
「大山ケーブル駅」を下車。(約20分)
下車後、徒歩すぐで到着。
車で行く方法
最寄りのインターチェンジは東名高速道路の「厚木I.C.」です。
県道611号線を経由し約12km、30分ほどで到着します。
注意すべきは駐車場です。
お祭り当日は駐車場自体が会場となりますので、
「大山第二駐車場」に駐車することはできません。
当日車でお越しの場合は、会場の手前にある「大山小学校」が
臨時駐車場として解放されていますのでこちらを利用しましょう。
また、小学校から会場まで「片道100円」でシャトルバスが出ています。
もしくは、大山小学校から約1km先の場所にある「市営第一駐車場」(200台、600円)
を利用することも可能です。
大山とうふまつりとは? おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は「大山とうふまつり」の歴史や見所、アクセス情報について探ってきました。
3月半ばと言ってもまだまだ肌寒さの残るこの時期。
ちょっと旅行がてら神奈川県まで足を延ばして
「仙人鍋」の湯豆腐を食し、体も心も温まってみてはいかがでしょうか?
今年は是非、「大山とうふまつり」に足を運んでみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。