あなたはエシカルファッションの「エシカル」という言葉をご存じですか?
どこかで聞いてはいるものの、説明はできないくらいの認知度ですよね。
今や「エシカル」は私たちの生活に欠かせない考え方で、
ファッションでもエシカルなショップや、オンラインストアが増えつつあり、
知っておいて損はないワードとなります。
当サイトでは以前「ファストファッションのメリットとデメリットは?」について特集させていただきましたが、
今回は、エシカルファッションについて、
メリットとデメリットをわかりやすくご紹介していきます。
エシカル(ethical)とは?
「倫理的な」という意味で、難しく聞こえますが、平たくいうと
- 「良心的に考えてみよう」
- 「法律などで縛られていなくても社会通念上の正しいことを考えよう」
といった概念の言葉です。
最近では、環境、社会への考慮といったニュアンスで使われていることが多く、
「エシカル消費」とはここからきています。
つまり、環境や社会のことを考えたモラルある消費活動のあり方を指しています。
エシカルファッションとは?
ではエシカルファッションとは何か?
ズバリ
環境・労働者・社会に配慮したファッション=人と地球に優しいファッション
2010年ごろから海外セレブが積極的に普及活動しはじめたところ、
グッチやアルマーニなどの「ラグジュアリーブランド」でも
エシカルファッションを取り入れ始めるようになり、
現在は新たな考え方として浸透する兆しが見え始めています。
どうでしょう、なんだか大人なら知っておかないとならない雰囲気をビシビシ感じますよね。
エシカルファッションの背景
大きく注目されるきっかけとなったのは、
2013年に起こった「ラナ・プラザの悲劇」です。
ラナ・プラザの悲劇とは、
2013年4月24日にバングラディッシュの首都ダッカ郊外にある
「ラナ・プラザ」という商業ビルが崩壊し、
- 死者1100人以上
- 負傷者2500人以上
- 行方不明500人以上
の大惨事になった事故です。
この背景には洋服の生産量をひたすら最優先し消費者の需要に対応しようと
元々5階だったビルを無理矢理8階建てにしました。
日本で言う完全な違法建築です。
コストを下げるために鉄筋を使わない違法な増築を繰り返し、
ビルにひびが入っていることを従業員が訴えても強制的に働かされたと言います。
そして建物の強度に問題を抱えながらも労働者をすし詰め状態で働かせ、
とうとうビルが崩壊した訳です。
この事件から華やかなファッション業界の裏側の
労働環境や自然環境が酷い状況だったという事が浮き彫りになりました。
海外で起こったこの事故は、元を辿れば消費者である私たちが
「安くてカワイイもの」を求め過ぎているからこ
うした大惨事が起こったとも考えられます。
こうした悲しい事故を発端に、洋服を製造する上で
消費者だけに寄り添うのではなく、環境や労働者にも寄り添うべきではないかと、
倫理的な問題が取り上げられました。
エシカルファッションのメリットは?
自然環境を守ることができる
エシカルファッションでは、
- 「有毒な農薬・化学品の使用を控える事」
- 「オーガニック製・リサイクル素材などの自然環境に配慮した布や材料を使用して生産する事」
が推奨されています。
発展途上国の貧しい人々が安心して暮らせる
洋服の工場は、ほとんどの場合「発展途上国」にあります。
エシカルファッションを取り入れることで、
先進国の人の洋服を作っている発展途上国にいる貧しい人々が、
より人間らしい生活を送りやすくなります。
発展途上国にいる子供たちは低賃金で長時間労働を強いられており
学校にまともに通うことが出来ません。
しかし、エシカルファッションを取り入れた場合、
フェアトレードによって正当な取引価格が保証され、収入が増えるので、
子供たちは学校に通い、国際社会で生きていく知識をつけることができます。
衣類の丈夫さ
エシカルな商品は、大量生産ではなく一つ一つ丁寧に手作りされている物が多く、
その分長く着られる傾向があります。
オーガニックな原材料を可能な限り使用している
農薬を必要以上に使うことは、環境や生産者に悪影響を及ぼします。
エシカル商品はオーガニックな原材料を可能な限り使用して作られており、
オーガニックな商品を使うことは、
子どもや肌の弱い人にもメリットが大きいと考えられます。
エシカルファッションのデメリット
本当にエシカルな方法で作られているのかは不明
農薬の使用状況についてなど一部の検査を除き、
「その商品を買うことで本当に社会貢献になっているのか?」
を一般人が知ることはほぼ不可能です。
今後は、よく日本で見かける「***農園のバナナです」的な
透明性を高めていくことが課題とされています。
金額が高い
世の中にあふれているファストファッションに比べると、
エシカルファッションは金額が高めのものが多く、
なかなか自分用には買えないことが多いかもしれません。
しかし、ファストファッションに比べて長く使える傾向があるため、
長期的にみれば飽きがきて捨てない限りコスパは良いとも言えます。
エシカルファッションでおすすめブランドは? どこで買えるの?
ヴォーグ誌にも掲載されたファッション性の高い【ninn】
【ninn】は、ロンドン出身のデザイナーJeanineさんが2005年に設立したブランドです。
JeanineさんはCentral Saint Martin’sでファッションを専門に学び、
Vivienne Westwood,Diesel,and Temperley Londonなどの有名なファッションブランドで修業を経て独立。
まさに実力派デザイナー!
エシカルな生産過程で自然素材を大事に活用するというコンセプトの元、
天然石や自然の木材をリサイクルし、デザインしたお洒落なアクセサリーコレクションを提供しており、
優れたデザインとコンセプトに魅了され、ヴォーグをはじめ、ニューヨーク・タイムズなどの人気モード誌にも取り上げられています。
Niinオンラインストアでは、ヒーリング効果のある天然石をシンプルに用いた繊細なピアスやリングなどから
リサイクルした木材、天然石そして黒蝶貝などを組み合わせたクラッチバッグやブレスレット、ピアスなどまで豊富に備えています。
ぜひ、一度、以下よりご覧になってくださいね。
今なら新規会員は10%OFFクーポン特典に加え、11200円以上のお買い上げで送料無料、
安心の30日間返品ポリシー(商品の一部を除く)もありますよ。
シンガポール発の天然素材とユニークなデザイン【プルナマ】
プルナマ(Purnama)とはインドネシア語で「満月」。
『地域社会、環境そして世界をより良くする』
をコンセプトに、質の高いハンドメイドアイテムを提供するシンガポール発のエシカルファッションブランドです。
ブランドオーナーは
「満月の光のように人々や世界をやさしく照らしたい」
という思いを込めてその名を決めたそうです。
シンガポールのデザイナーが設計し、ネパール・インドネシアを中心としてオーガニックコットンなどの天然素材をもとに丁寧に手作りされています。
それぞれのコレクションには教育や就労支援を始めとしたテーマがあり、
アイテムの生産を通した問題解決の仕組みが作られています。
天然素材とユニークなデザインが特徴的なコレクションは、比較的新しいブランドのため、他のブランドと被りたくないという人にもオススメのアイテムです!
ぜひ一度、以下よりご覧いただければ幸いです。
エシカルファッションとは?メリットとデメリット おわりに
いかがでしたでしょうか。
洋服を買うときに「あ!カワイイ」と
洋服のデザインが目に入ってから購入するかどうかを考えませんか?
そして、次に気になるのは「お値段」。
そう、洋服が作られる背景を知らなければ、同じデザインの洋服が並んでいれば
安い方を購入する人がほとんどだと思います。
それだけ、洋服を購入するうえで素材やスペックに関しては優先順位が低いのです。
しかし、経済的に余裕があれば「生産国・フェアトレードマーク」を確認して
エシカルファッションを選ぶことで、
地球にも労働者にも優しい選択をすることができます。
大量生産、大量消費の裏で苦しむ人がいるのなら、
なんだか着ていても気分が悪くなってしまいますよね。
これからは購入者だけが笑うのでなく、
生産者、環境にも配慮したエシカルファッションが
主流となっていくのではないでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。