あなたは「幼稚な考え方」「子どもっぽいね」なんて言葉を言ったり、
誰かに言われたりしたことはありませんか?
あなたやあなたのまわりの精神年齢は何歳でしょうか?
そもそも精神年齢とは何なのでしょうか?
そこで今回は精神年齢について、成長させて上げる方法はあるのか、
その測定方法もわかりやすくご紹介します。
精神年齢とは?
人は誰でも、幼いころは自己中心的な考え方をしています。
しかし、年齢を重ねていくうえで、
周りの人との関わりや、あるべき姿勢などの教えから、
心が大人へと成長するにつれて、人の気持ちを想像し、思いやる行動が増えていきます。
ただし、体の成長とは違い、人によって心が成長しきれないままだと、
成人になっても精神的な成長ができていない人もいます。
「精神年齢」という言葉を調べてみると以下のような定義がありました。
1 精神の発達程度を年齢で表したもの。知能検査によって測定する。
2 一般的に、ものの考え方や行動からみた、精神的な成長の度合い。
精神年齢はどこでわかる?
①想定できる範囲の広さ
まず精神年齢はどこまでを想定できているかで大きく変わってきます。
精神年齢が低い人ほど想定の範囲が狭く、
何かあると直ぐに余裕がなくなります。
逆に精神年齢が高い人は色んなことが高い視点から俯瞰で見えています。
そのため、何か嫌なことがあったとしても、全てが想定の範囲内なので、
余裕があって落ち着いて対処ができ、感情的な行動を起こしません。
②人の気持ちをどれだけ理解できるか
精神年齢が低い人ほど相手の気持ちが分かりません。
相手がなぜそんな態度を取ったのか、その言葉の背後や本音はどこにあったのかなど、
相手の深層心理を知ろうとすることができません。
相手の立場に立てず、自己中心でしか物事を考えられないのです。
そのため、自分が傷つき、自分が責められたなどの
「自分がどう感じたか」しか考えられません。
明らかに自分が間違っていても、「自分がムカついたから」という理由で、
相手が悪いと無理やり自分を正当化してしまい、それに気が付いていないのです。
一方で精神年齢が高い人は、他人の気持ちを理解する能力に長けているので、
相手の表面的な言動には惑わされず、
相手が感情的になったり、相手が思うように動いてくれなかったりしても、
原因を分析して、
「なるほど、この人は感情を優先しているのか」
など、ある程度を想定の範囲内で収めて対応方針を練ることができます。
精神年齢の測定方法は?
あなたの精神年齢は○歳です。
という確定的な測定方法はありません。
しかし、下の項目に多くあてはまる人は精神年齢が低いと言えるでしょう。
□ 人に何かしてあげるより、人から何かをしてもらいたいという思いの方が強い
□ 見返りもないのに、他人や社会のためになることをわざわざしたいとは思わない
□ 会話では自分が一方的に話す、あるいは聞き役に徹していることが多い
□ 物事の計画をすすんで立てることはなく、ほとんどは他人任せである
□ 挨拶やお礼、お詫びの言葉を積極的に伝えるのは苦手である
精神年齢を上げる方法は?
精神年齢は日々の生活の中で自分次第で上げることができます。
とはいえ、心や経験の問題なのですぐに変わるものではありません。
日々の心がけで少しずつ上がっていきますので、
筋力トレーニングに近いのかもしれません。
① 自分にとって嫌なことをいわれたとき
「あなたは本当に何を言ってるかわからない」などと小馬鹿にされると、
陰で悪態をついてしまいがちです。
しかし、これからは6秒心の中で数えてから、
相手が言った嫌な言葉は「なぜ」出たのか?相手の気持ちや事情を想像してみましょう。
②「してくれないこと」より「自分ができること」を考えてみよう
「この人は、どうしてこうしてくれないのだろう?」
という気持ちにとらわれたら、
「自分の方からこの人にしてあげられることは、なかっただろうか?」
「これから何かできることはあるだろうか?」
と考えてみましょう。
コントロールできないことは無視して、
自分でできそうなことを実行してみましょう。
③他人の仕打ちや過去の失敗にとらわれず、未来に意識を向けよう
理不尽な仕打ちに怒りを感じ、失敗した過去に後悔を覚えるのは、自然なことです。
しかし、それらの思いにとらわれたままでいると、
そこで時間は止まったままになり、悪循環に陥っていきます。
こうした気持ちが浮かんだら、
まず「あの時はたしかに辛かった」と素直な感情を認め、
「でもそれは過去のこと。これからどうしていくかを考えよう」と、
未来に意識を向けていきましょう。
未来は変えられるのですから。
④相手の気持ちも、自分の気持ちも両方を大事にしながら話し合おう
コミュニケーションはお互いが楽しむもの。
人の話を最後まで聞けず、かぶせ気味に話す人がいますが、
自分のことばかり話してしまう場合、コミュニケーション力は発達していきません。
傾聴スキルをあげることを心がけ、
人の話に耳を傾け、心の動きを感じられるように成長しましょう。
⑤他人と協力し、成長しあう体験を重ねよう
人に喜んでもらうことに喜びを感じることを、
「ヘルパーセラピーの原則」といいます。
人に親切にしてあげた時の相手の笑顔や感謝の言葉、
そしてその時感じた感情を味わってみましょう。
すると「人に喜んでもらうことはうれしい」という純粋な気持ちが、
じわじわ実感できるようになると思います。
このような感じ方ができると、人を思いやる行動が自然にできるようになり、
心は大人へと成長していきます。
精神年齢とは?上げる方法や測定方法をわかりやすくご紹介します おわりに
いかがでしたでしょうか。
他人から「精神年齢が低いね」と言われていい気分になる人はいません。
しかしながら、誰もが自分自身の自己評価が高いものです。
多くの人から「精神年齢が低いね」「あなたは幼稚だよ」と言われるということは、
何かしらの原因があると考えた方がいいでしょう。
自分の精神年齢の物差しは
他人に言われて初めて気づけるのかもしれません。
自分の思いが強い人にとっては、色々な人と関わることは決して楽ではありませんが、
人から学べることは計り知れませんので、
心が育つと今までの考え方も少しずつ変わっていくかもしれません。
人との付き合いをより濃密に自分を成長させる方向へ変えていきたいと感じた人は、
一度自分の精神年齢と向き合ってみてはどうでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。