あなたは合気道(あいきどう)をご存知でしょうか。
「聞いたことはあるけど・・」
「え?武術なの?」
「合気道の人を格闘技の大会で見たことないんだけど何故?」
「実戦で使えるの?」
そう、合気道は日本発祥の武道であるものの、剣道や柔道に比べて知名度がいまいちなんです。
子供に武道を習わせるとしたら「空手」「少林寺拳法」「キックボクシング」などが挙がってきますが、
合気道はなかなか候補に挙がりにくいものです。
それもそのはず、合気道は武道の中でなぜか勝敗を求めない特徴があります。
(普通の親御さんなら勝ち負けの大切さを教えてあげるために空手などを習わせたくなるはずです。)
この時点で賛否両論、最も考えさせられる、奥深いスタイルと言っても過言ではありませんよね。
今回はそんな合気道とは何なのか、歴史や習えるおすすめ道場、実戦で強いのか徹底検証していきます。
合気道とは?
合気道は、柔道・剣道・空手道と並ぶ日本古来の武道です。
前述の通り、他の武道との大きな違いは勝敗を問わないこと。
教える先生はいるものの、誰が強い、弱いといった勝敗はありません。
技の特徴として、相手を傷つけず、相手の力を制して護身することに重きを置いています。
そう、力で相手を傷つけ、屈服させる他の武道と根本的に違うのです。
そして、合気道の技は相手から攻撃されたことを契機にして発動します。
あくまで戦うのではなく、気の流れを合わせ「同化」することで相手を制御する方針で、
具体的には非常に合理的に体の構造を踏まえて相手をコントロールして戦意を削ぐ特徴があるのです。
合気道は、その平和的な方針に加え、健康にも良いことから、
太平洋戦争後からは日本の一般家庭へ普及しました。
現在では、空手や柔道ほどではないにせよ、世界中で愛好家のいる親しまれる武道となっています。
合気道の歴史は?
合気道の創始者は和歌山県出身の身長150cmだった植芝盛平です。
植芝さんは1905年に様々な柔術や武術を学びながら「万有愛護」というマインドセットを育み、
武道家として名を轟かせていきます。
1925年には、海軍大将の招請で演武を披露したのが評価され、多くの有力者が支援者となっていきます。
1931年には都内に皇武館道場を設立、道場数も増え、入門は一部の層に限られていた希少性もあり、植芝ブランドの価値が高まっていきます。
1940年の大東亜戦争中は陸海軍で武術指導を行なうまでになり、終戦後は「財団法人合気会」として文部省の認可を受けるまで成長します。
初代合気道「道主」である植芝が亡くなった後、「開祖」と呼ばれますが、本格的に合気道を広めたのはその弟子なのです。
そう、あのグラップラー刃牙の人気キャラ「渋川剛気」のモデルとなった塩田剛三です。
塩田は1954年に日本総合武道大会で優勝すると、「合気道養神館道場」を創設。
合気道を東南アジアから北南米、欧州各国に普及させていきます。
合気道は現在では日本国内100万人・全世界で160万人に親しまれるようになり、大小さまざまな団体が存在するまでにいたっているのです。
合気道を習えるおすすめ道場は?
ここまで読んだあなたは
「ちょっと合気道やってみたいな」
「体験くらいならしてみるか」
「どんな技があるんだ?」
なんて思ったのではないでしょうか。
ここでは合気道を習える2つの道場をご紹介させていただきます。
成心館道場
「心を成し、プラスの氣の人材を育成し、人生成功の道を普及する」という主旨で営まれています。
主な道場は以下をご覧くださいませ。
成心館道場(成城道場)
東京都世田谷区成城5-9-3
小田急線「成城学園前駅」西口より徒歩3分
自由が丘教室
東京都目黒区自由が丘1-26-18 チェスナットヒルズII 3階ホール内
東急東横線/大井町線「自由が丘駅」正面口より3分
お茶の水教室
東京都千代田区神田淡路町2-10-6
ホテルマイステイズ御茶ノ水2F コンファレンスセンター
JR山手線・総武線・京浜東北線「秋葉原駅」電気街口より6分
JR中央線「御茶ノ水駅」聖橋口より5分
地下鉄千代田線「新御茶ノ水駅」出口B2より5分
地下鉄丸の内線「淡路町駅」出口A3より3分
地下鉄都営新宿線「小川町駅」出口A3より3分
札幌西28丁目教室
北海道札幌市中央区北三条西28丁目2-1 サンビルB2F
サン文化教室
地下鉄東西線「西28丁目駅」出口3 直結
札幌大谷地教室
北海道札幌市厚別区大谷地西2-2-2 大谷地会館2F
地下鉄東西線「大谷地駅」出口1より5分
一覧はこちら。
公益法人合気道養神会
塩田剛三さんが結成された『合気道養神会』の道場となります。
合気道養神館 本部道場
新宿区高田馬場4-17-15 東陽ビルディング2F 03-3368-5556 (代)
一覧はこちら。
合気道は実戦で強いのか?
さて、ここまでくると気になってくるのが
「合気道は実戦で強いのか?」
です。
これは長年いろいろな憶測が飛び交っていました。
結論から言うと、
「一般人相手には十分に制圧できて護身術としては十分である。
しかし、一般人以上の戦闘訓練を積んだものに対してはその限りではない。(合気道の習熟レベルによるかも)」
といったところでしょうか。
最近でもっとも参考となりそうなのが、合気道の達人である塩田将大さん(塩田剛三さんの孫)が、RIZINの総合格闘家の朝倉未来さんとコラボした以下の動画ではないでしょうか。
塩田将大さんは朝倉未来さんですらある程度決められた体勢によっては制していることが伺えます。
しかし、その一方で、朝倉未来さんが
「僕は制圧できないですよね?」
と聞いた際、塩田将大さんは
「・・なかなか難しそうですね。。」
と、正直に仰っています。
何気ない会話でしたがお互いのホンネが見え隠れした視聴者も多かったのではないでしょうか。
合気道とは?歴史や習えるおすすめ道場、実戦で強いのか徹底検証! おわりに
いかがでしたでしょうか。
合気道は武道ではあるものの、勝敗をつけない、あくまで護身術として発展してきました。
それでも創始者の植芝さんが手練れで陸海軍に武術を教え、
塩田剛三さんが日本総合武道大会で優勝していたことから、いまだに
「本当に戦えば強いのでは?」
という幻想が渦巻いています。
そしてどこかグラップラー刃牙の渋川剛気のように体の大きい黒人をひざまずかせるくらいの秘術があるのではないかと期待してしまうのです。
塩田剛三さんの伝説の技は数多くありますが、「離したくても離れない手」などの技を孫の塩田将大さんがわかりやすく解説してくれていますので、是非ご覧になってくださいね。
きっとあなたも合気道をやってみたくなるはずですよ!
最後までお読みいただきありがとうございました。