近年、専門誌も発行されるほど話題となった田舎暮らし。
「大自然は魅力だけど私は今の仕事を辞めてまで住めないなぁ」
「いつかは海の見える家に住みたいけど仕事がないだろうなぁ」
そんな風にお考えの都心勤めのあなた。
コロナ禍で働き方が変わりつつある昨今、
期せずして田舎で暮らしながら都心に通勤する夢が叶うかもしれません。
今回は田舎暮らしをしながら都内通勤できる場所を調べてみました。
そもそも田舎暮らしってどんなものかを知りたい方は当サイトで過去に特集した
田舎暮らしのメリットとデメリットは?をご参照ください。
田舎暮らししながら東京へも通える住みたい田舎ランキング5は?
田舎と言ってもインフラは整っていますので、自然と融合してまさにいい所とりです。
本当に素敵な地域ばかりで迷いましたが、
今回は以下の5つをピックアップしてみました!
■埼玉県加須市(さいたまけん・かぞし)
埼玉県加須市のおすすめポイントは
子育て支援が厚い(熱い)ところ!!
まず、出生後最初の住民基本台帳への登録が加須市にされた場合、
なんと市からお祝い品の贈呈があります。
こちらのお祝い品、絆サポート券(市内約600店で使える商品券)10,000円分という
何かと入り用な産後に使える商品券です。
おむつ購入に使うもよし、ミルク代にするもよし、おいしいものを食べて父母の体力を補うもよし、と
使い道が限られていないところが最大の魅力ですね。
また、所得制限なく、加須市に住む子ども(0歳~中学卒業まで)の医療費は一部負担金なく免除されます。
医療保険制度の適用となる全疾病(保険診療の一部負担金)・保険適用とされている治療用装具が免除の対象となりますので、
もちろん入院時の個室代や薬の容器代など、多少負担となる部分もありますが、それはどこの都市も大抵同じです。
珍しい部類で行くと、子育て短期預かり事業(休日預かり)があげられます。
保護者が仕事等で家庭における土日・祝日、年末年始、学校等がお休みの平日に、
子どもの養育が難しいとなった場合、市と契約した施設へ通所し、生活指導、食事等の提供を行ってくれます。
こちらの対象は加須市在住の3歳以上の幼児から市内小学校に在学している児童となりますが、
今回のような大規模休校などがあってもお仕事をお休みできない場合、大変助かりますね。
また、利用時間は8時30分~21時までと大変長い時間のお預かりが可能です。
もちろん、世帯により、利用料金は異なってきますが、1日当たり最高2,750円というのも大きな魅力です。
また、児童扶養手当を受給している家庭の方がJR通勤定期券を購入する場合に使える、
JR通勤定期乗車券割引制度というものもあります。
こちらはJR通勤定期券を購入する場合に、3割引を受けられるという制度です。
学割のようなほかの割引と併用できない、事前申請が必要、など取り決めはもちろんありますが、
こちら、都心への通勤をお考えの方にピッタリの制度ではないでしょうか。
埼玉県加須市から都心へは、東武伊勢崎線で55分(特急で45分)、
東武日光線でも都心(北千住駅)へ55分と通勤圏内です。
このほか、定住コンシェルジュという人を設置されており、
定住を希望する方から相談を伺って、丁寧にアドバイスしてくれます。
また、市外から市内への引越費用の一部を助成してくれます。
こちらは市外から市内に自己用住宅を取得して転入する、中学生以下のお子さんと同居する親子には
引越業者に委託した場合、費用の10%(上限金額2万円)を助成してくれます。
面白いところでは 埼玉一の米どころ加須市の特産品「米」をプレゼントしてくれるところでしょう。
こちらは、新築・中古住宅<空き家>、アパート等へ市外から市内に転入する場合で、
中学生以下のお子さんと同居する全ての親子に、
中学生以下のお子さん1人につき2キログラム(上限量10キログラム)のお米をプレゼントされるのです。
これはたくさん食べるお子さんがいる家庭では大変助かるのではないでしょうか。
■栃木県栃木市(とちぎけん・とちぎし)
こちらは何といっても移住補助金の手厚さがおすすめポイントです!
本市に5年以上定住することを誓約するなど、もちろん条件はありますが、
基本補助金額にどんどん加算してくれる仕組みとなっています。
例えば、新築住宅の建築・購入の場合、基本額は30万円、
若年世帯加算として、申請時に所有者または配偶者が40歳未満の場合はさらに10万円加算、
さらにさらに、子ども加算もあり、申請時に所有者に18歳未満の子どもがいる場合は、子ども1人につき10万円、
勤労者加算もあり、申請時に所有者本人が市外で勤労している場合5万円の加算がされます。
世帯主が都内勤務の37歳で、配偶者とこども二人の新築取得時、65万円の支給となります。
もちろん中古住宅の場合にも基本額は異なりますが、支給がありますので、
気になった方はぜひ確認してみてください。
また、空き家バンクリフォーム補助金という制度もあり、
空き家バンクに登録された空き家等の所有者、
もしくは購入・賃貸する者がリフォームおよび家財の処分を行う場合、
条件を満たしていれば工事費等を補助してもらえます。
補助率は工事費等の2分の1、限度額はリフォーム工事50万円、家財処分10万円です。
こちらについても気になるところで詳細を確認してみるとよいでしょう。
子育て面で見てみると、こども医療費助成制度では0歳~中学卒業までの医療費は免除、
第三子以降は副食費も免除、となかなかの手厚さ。
赤ちゃんの駅といういつでもだれでも使えるおむつ替えスペースや授乳スペースも配置されています。
都内通勤者へありがたい、栃木市通勤者特急券購入費補助金~楽賃(らくちん)~という制度もあります。
こちらは、1月当たり最大1万円(1月当たり 1万円以下は全額補助、1万円を超える分は自己負担)という、
都内への通勤を考えているあなたにピッタリの制度です。
■千葉県佐倉市(ちばけん・さくらし)
佐倉市は子育て世代に手厚いですね。
ここまでこども医療費補助について自己負担金の全額補助の行政ばかり紹介していますが、
田舎となると財源があまりなく、安くても1回の通院で3~500円というところが多いものです。
その子ども医療費助成が佐倉市では自己負担が1回200円、所得税が非課税または均等割の世帯では無料です。
期間は中学校卒業までですが、子どもの通院に毎回500円かかっている私からしたら大変うらやましい制度です。
また、市内39ヵ所の認可保育園等では、最大20時まで延長保育が行われています。
延長保育が夜まであるというのは働いているお父さん・お母さんには大変ありがたいことだと思います。
また、発熱後の回復期等に利用できる病児保育では、専用の施設で一時的に預かってくれる制度も実施されており、
本当に核家族で働きながら子育てするにはもってこいの都市です。
移住支援制度としては「佐倉市空き家バンク」があります。
空き家バンクに登録の物件の売買にかかわる諸経費(仲介手数料・登記費用等)を
最大5万円まで補助してくれる制度があります。
家の売買には諸経費が積み重なってこんなにかかった!となってしまいがちなので、こちらはありがたいです。
また、親と子が近居・同居する際の住宅取得費用の一部を補助する「近居・同居住み替え支援事業」などの制度もあります。
市内で自身が住むために、親族以外から取得した中古住宅のリフォームを行う人に対し、
経費の2分の1以内(上限50万円)を補助する
「中古住宅リフォーム支援補助事業」や「耐震補助事業」などもあります。
■埼玉県飯能市(さいたまけん・はんのうし)
こちらも移住者支援が手厚く、先の栃木市と同じで、加算型の補助金制度があります。
その名も「飯能住まい事業補助金」。
飯能市に移住する意思のある人で、今までにこの制度で補助を受けたことがない人かつ市税の未納がない人(同居の家族含む)という条件ですが、
補助上限100万円という手厚い補助を受けることが可能です。
こども医療費は0歳~中学卒業まで、自己負担金の部分を全額補助してくれますので、
こちらも子育てにやさしいですね。
JR八高線を使えば八王子駅から約34分で到着、
西武池袋線でしたら池袋駅から約42分(特急電車)という近さも
通勤時間はそんなに長くないのに田舎暮らしできるという点でおすすめです。
■長野県佐久市(ながのけん・さくし)
「長野県?えぇ?遠くない?」
と思われたあなた。
なんと佐久平駅から上野駅まで北陸新幹線の利用で到着まで1時間20分弱です。
新幹線通勤なんて贅沢な!と思われたあなた。
佐久市では一人あたり年額最高30万円の補助があります(最長3年間)
もちろん条件はありますが、世帯全員でも受けることができるので、この補助は大変厚いといえますね。
また、移住促進サポートプラン(移住促進住宅取得費等補助金)もあります。
新築物件の場合、最高40万円の補助、中古物件の場合最高20万円の補助があります。
また、空き家バンク登録物件を購入した場合は一律で20万円とのこと。
スキーやスノーボードのお好きな方には大変魅力的な田舎暮らしではないでしょうか。
「田舎暮らししながら東京へも通える住みたい田舎ランキング5をご紹介」まとめ
いかがでしたでしょうか。
田舎暮らしでは人の温かさ、自然がすぐ近くにある、など都会にはない魅力がたくさんあります。
今回は各都市の制度を中心におすすめをピックアップしましたが、
日本にはその地域にしかない自然や人情など、本当にすてきな田舎がまだまだあります。
「都心はごちゃごちゃしていて窮屈だなぁ」
「子育てはゆったりとしたところで自然とともに」
などとお考えになられたあなた。
ぜひ、この機会にご自身でいろいろ調べて検討してみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。