あなたは、「染色体検査」をご存じですか?
近年、出産年齢の高齢化によって「染色体検査」への関心が高まって
います。
染色体異常を持って生まれてくる子どもは1000人に1人。
けっして低い確率ではありません。
「わたしの子が、染色体異常を持って生まれてきたらどうしよう…」
不安に思うのも分かりますが、染色体検査を受けておけば、生まれて
くる前から心の準備ができて、愛情をもって育てることができます。
そこで今回は、「染色体検査とは何か」から、費用や注意点についても
ご紹介しますので、くわしく見ていきましょう!
ぜひ、最後までお付き合いくださいね。
「染色体検査」とは?
「染色体」とは?
人間は通常44本(22対)の「常染色体」と、2本(1対)の
「性染色体」で構成されています。
この染色体の数や構成に異常がある場合、「染色体異常がある」
と診断されます。
染色体が原因とされる先天性疾患の中でも、21番目の染色体が
1対3本となる「ダウン症候群」が最も多いとされています。
ダウン症候群は、日本で生まれる子の500人に1人の割合です。
「染色体検査」とは?
「染色体検査」の費用は?
染色体検査には、どのくらいの費用がかかるのでしょうか?
色々な種類はございますが、今回は、高い精度でノーリスクに
染色体検査ができる「NIPT(新型出生前診断)」を例にご紹介
します。
染色体検査の費用は医療機関によって違いますが、「8万円~20万円ほど」
で検査することができます。
医療機関によってプランやサポート内容も変わってきますので、事前に
確認しておくといいでしょう。
現在は高い費用のNIPTですが、「将来的には安くなる」と考えられています。
費用が安くなれば、家計にやさしく多くのご家庭で気軽に検査ができるようになります。
「染色体検査」の注意点は?
制度も良くて、早い時期から検査できて、流産のリスクがないNIPT。
いいことずくめに見えますが、決してデメリットが無いわけではありません。
「非確定診断」であるため、疾患を確定させるには「確定診断」も受ける
必要があり、その分の費用がかかってしまいます。
また、検査するためには「特定の条件」も必要です。
・「母体血清マーカー検査で、胎児に陽性反応がある場合」
・「以前に、染色体異常の子どもを出産している場合」
・「両親の一方に均衡型のロバートソン転座が見られ、遺伝の可能性がある場合」
どれか1つに当てはまれば検査できるものの、気軽に検査できるわけでは
ありません。
ただし、医療機関によっては医師の相談のもと、検査できる場合もあります。
あくまでも「確率が高くなるから検査したほうが良い」というだけであり、
35歳未満からの検査でも問題はありません。
そして、シンプルに「費用が高い」というのもデメリットになりそうですが、
前にも述べた通りこれは時間が解決してくれるでしょう。
染色体検査とは?費用や注意点、デメリットについてご紹介します おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は、「染色体検査とは何か」から、費用や注意点についてご紹介
しました。
NIPTは意外とお金がかかります。
出産準備のために、貯金しているご夫婦にとっては思わぬ出費と言える
でしょう。
「自分の子どもに染色体異常はない」と期待して、染色体検査を受けない人
もいると思います。
ですが、可能なら「NIPT」を受けることをオススメします。
染色体異常があることを前もって分かっていれば、子どもが生まれても動揺
することなく、愛情をもって育てることができるからです。