あなたは「越生(おごせ)梅林梅まつり」をご存知ですか?
場所は埼玉県のほぼ中央に位置する越生町にある「越生梅林」。
2月中旬~3月下旬の約1カ月間、「越生梅林梅まつり」は行われます。
「越生梅林」は茨城県水戸の偕楽園、静岡県熱海の熱海梅園と並んで
「関東三大梅林」の一つとされ、園内には白梅や紅梅、
そして越生野梅など古木200本を始めとし、
越辺(おっぺ)川沿い約2haの敷地に1000本近い梅が咲き誇ります。
周辺のものを含めると梅の木は計約2万5000本にものぼり、
中には樹齢600年を数えるものも。
一番の見ごろは大体3月の上旬で、
この時期には春の訪れを感じさせてくれる梅を見ようと全国から人々が集まります。
また、土日には様々なイベントも催され、盛り上がりをみせます。
今回はそんな「越生梅林梅まつり」の歴史や見所、アクセス情報を探っていきたいと思います。
越生梅林梅まつりの歴史とは?
越生町では、古くから越生梅林が有名でした。
その起源は南北朝時代(1336年~1392年)にまで遡ると言われています。
大宰府天満宮を「梅園神社」に分祀(ぶんし)する際に
藤原道真公にちなんで梅が植えられたのです。
「分祀」という言葉には、
”ある場所に祀られている神を、別の場所でも祀ること”という意味があります。
また、「梅園神社」は越生梅林から越辺川を挟んで反対側に現在もあります。
藤原道真公は梅をこよなく愛していたことが知られています。
「道真公が太宰府に左遷された際、前の自宅に植えられていた梅が彼を慕い太宰府まで飛んで行った」
という伝説や、
「東風(こち)吹かば 思いおこせよ 梅の花 主(あるじ)無しとて 春な忘れそ」
という和歌はとくに有名です。
太宰府について詳しく知りたい方は当サイトの「太宰府天満宮の歴史や見所をわかりやすく解説!アクセス、駐車場は?」
または、
「福岡・太宰府天満宮『曲水の宴』とは?歴史や見所、日程を紹介!」をお読みいただけると幸いです。
以降、越辺川沿いに梅林が広げられるようになり、
「越生梅林」のある地域は1955年に越生町に編入されるまで
「梅園村」と呼ばれていたほど、長きにわたり梅が代表的な地域として知られて来ました。
越生梅林梅まつりの見所は?
「越生梅林梅まつり」は、2月中旬から3月下旬にかけて開催されますが、
その中でも最も見ごろと言われているのは2月の下旬~3月の上旬です。
もちろん年によって微妙に違いますので、
気になる方は公式ホームページやSNSで確認してみてください。
※「梅まつり」は、期間中の8時30分~17時に開催。中学生以上:300円。
一番の見所はやはり、眼前に広がる約1000本もの梅が咲いた景色でしょう。
「越生梅林」の梅は7割が白梅で、爽やかな白い色合いが印象的です。
中には「魁雪(かいせつ)」と呼ばれる大宰府天満宮を分祀したときに植えられた
樹齢約650年の古木があり、今でも堂々と梅の花を咲かせます。
「梅まつり」の期間中には、土曜・日曜にさまざまなイベントが行われます。
- 太鼓
- 大道芸
- 獅子舞
など、伝統的な芸能も催され、これらは午前10時頃から始められます。
また、昔JR八高線で走っていた
SL・蒸気機関車の10分の1サイズのモデルが梅林内を走ります。
とても小ぶりなスケールながらも10人程度は乗客可能です。
子どもだけでなく、大人も乗ることができます。
梅の下に設けられた253mの線路を一周。
少し変わった梅の楽しみ方ができますよ。
- 運行日:土・日
- 運行時間:10時30分~15時
- 運賃:200円(3才以上)
※2019年の開催日はまだ決まっておりません。詳しくはホームページをご覧ください。
越生梅林梅まつりへのアクセスは?
「越生梅林梅まつり」に行くには、
- 電車とバスを乗り継ぐ方法
- 車で行く方法
があります。
電車とバスを乗り継ぐ方法
「JR越生駅」もしくは「東武鉄道越生駅」で下車。
川越観光バス「黒山行き』」に乗車、「梅林入口」で下車後徒歩1分。
「越生駅」から歩いて行くことも可能です。(約3km、徒歩40分)
お車をご利用の場合
関越自動車道「東松山I.C.」から県道41号線経由で約15km、
「鶴ヶ島I.C.」から県道114豪経由で約16km。
首都圏中央連絡自動車道「圏央鶴ヶ島I.C.」から県道114号経由で約15km。
近くに500台収容可能な駐車場がございます。
普通車500円、マイクロ800円~1200円です。
越生梅林梅まつりとは? おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は「越生梅林梅まつり」の歴史や見所、アクセス情報について探ってきました。
古くから春の風物詩として人々を楽しませ、あの藤原道真公の象徴ともいえる「梅」。
あなたも春の息吹を感じることができる「越生梅林梅まつり」を訪れてみてはいかがですか。
最後までお読みいただきありがとうございました。