格闘技と聞いてまずはじめに思い浮かぶものは
「ボクシング」
という方も多いのではないでしょうか。
ボクシングの歴史はとても古く現在も世界中で人気があります。
まさに格闘技の代表格といえますね。
特に日本人が出場する世界タイトルマッチのテレビ放送では、
手に汗をにぎり画面にくぎ付けになっている方もたくさんいるでしょう。
観ているだけでも気持ちが熱くなり楽しめるボクシングですが、
意外とその歴史やルールは深く知らないという方も多いかと思います。
そんな方にも、ボクシングをより深く知り、楽しんでもらえるように
今回は「ボクシングとは?歴史やルール、2019年の注目選手」を
ご紹介していきたいと思います。
ボクシングとは?
ボクシングは、拳にバンテージとグローブを着用し、
リングの上でパンチのみを使用して闘う格闘技です。
攻撃範囲は上半身の前面と側面のみで、
下半身や後頭部への攻撃は禁止されています。
また、蹴りや投げ技も反則攻撃となっています。
ボクシングは、レスリングに並び世界最古の格闘技であり、
現在も世界中で人気のある格闘技です。
メジャー世界タイトルの認定団体は、現在
- 「WBA」
- 「WBC」
- 「IBF]
- 「WBO」
の4団体となっています。
それぞれの団体ごとに世界タイトルマッチが行われ、
各団体ごとに世界チャンピオンが存在します。
その他にもマイナー団体はありますが、それほど大きく注目されることはありません。
ボクシングの歴史
ボクシングの起源は定かではありませんが、
紀元前4000年頃の古代エジプトの象形文字や、
紀元前3000年頃のエーゲ文明の遺跡から発見された壺に書かれた図などから、
すでにボクシングのような二つの拳で闘う格闘技が存在していたといわれています。
古代オリンピックでは、第23回大会からボクシングが正式種目となりました。
当時は腕や肘でも攻撃ができ、ルールも現在とは異なります。
また、ラウンドは無く、どちらかが戦闘不能になるかギブアップで勝敗が決まっていました。
今と違い野性的ですよね。
しかし、1867年に英国で「クインズベリールール」が作られたことにより、
- グローブの着用
- 3分1ラウンド
- ダウンした時に10秒以内に立ち上がれなければKO負け
などなど、現在に繋がるルールが確立しました。
ボクシングのルール
それではボクシングのルールについてご紹介していきます。
【試合形式】
ボクシングの試合は1ラウンド3分間で行われ、
各ラウンドの間に1分間のインターバルが入ります。
選手の戦績などに応じて試合のラウンド数は上がっていきます。
世界タイトルマッチ
- WBA
- WBC
- IBF
- WBO
は12ラウンド制で行われます。
【リング】
リングの大きさもルールで決められています。
一辺が約5.5メートル以上、7.3メートル以内という規定があり、
大きな選手が多い国では比較的大きめのリングが使用され、
日本など体重の軽い選手が多い国では、比較的小さめのリングが使用される傾向にあります。
【グローブ】
グローブは、階級により使用するサイズが異なります。
- 最軽量のミニマム級~スーパーライト級まで・・・片方8オンス(227グラム)
- スーパーライト級を超える階級・・・片方10オンス(283.5グラム)
のグローブを使用します。
【階級】
階級は、選手の体重により細かく分けられています。
最軽量のミニマム級~最重量のヘビー級まで全17階級になっていることが一般的です。
体重の基準は、どの団体でも共通していますが、
階級の名称は団体によって異なるものもあります。
各階級は下記になります。(WBA)
- ミニマム級(最軽量)
- ライトフライ級
- フライ級
- スーパーフライ級
- バンダム級
- スーパーバンダム級
- フェザー級
- スーパーフェザー級
- ライト級
- スーパーライト級
- ウェルター級
- スーパーウェルター級
- ミドル級
- スーパーミドル級
- ライトヘビー級
- クルーザー級
- ヘビー級(最重量)
【勝敗】
試合の勝敗は、KOまたは判定によって決まることが多いのですが、
レフェリーストップなどで勝敗が決まることもあります。
主な勝敗の決まり方が下記になります。
KO(ノックアウト)
パンチによって相手が倒れ、10カウント以内に立ち上がることができなかった場合。
TKO(テクニカルノックアウト)
どちらかの選手が試合続行不可能な状況なため試合を止めた場合。
選手の傷が深い場合や試合続行が危険とレフェリーが判断し、
レフェリーストップをかけた場合もTKOの扱いになります。
判定
ラウンドごとに採点し、点数を多くとった選手が勝者となります。
ギブアップ
選手本人かセコンドがこれ以上試合を続けることができないと判断した場合。
セコンドがリングにタオルを投げ込んで成立することが通常のパターンです。
この場合もTKO扱いになります。
失格
どちらかの選手が反則を繰り返したり、故意に反則をした場合。
【採点方法】
3人のジャッジがラウンドごとに10点満点の減点方式で行われます。
- 互角の場合・・・・・・・・・・・10対10
- 一方が勝る場合・・・・・・・・・10対9
- 1度ダウンやそれに近い場合・・・10対8
- 2度のダウンがあった場合・・・・10対7
- 3度目のダウンがあった場合・・・10対6
- それ以上の場合・・・・・・・・・TKO
となります。
また、現在「10ポイント・マスト・システム」が世界的に採用されてます。
10ポイント・マスト・システムとは、
勝っている選手に必ず10ポイントを付け、9対9や8対8などの採点をしないルールです。
【反則】
試合中の主な反則は下記になります。
- バッティング・・・・頭や肘などで攻撃する。
- ホールディング・・・相手の体や腕を押さえつける。
- ローブロー・・・・・相手のベルトラインより下(下半身)を攻撃する。
- オープンブロー・・・グローブのナックル以外の場所で攻撃する。
- チョップブロー・・・チョップのように攻撃する。
- キドニーブロー・・・腎臓や背中側を攻撃する。
- ラビットパンチ・・・相手の後頭部を攻撃する。
2019年の注目選手
2019年の最も注目するべき選手は「井上尚弥」です。
井上尚弥は、世界中が注目している
「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」に出場していて
優勝候補の筆頭といわれています。
WBSSとは、ボクシングの異なる団体から王者や有力選手が出場する
ボクシングのワールドカップとされる大会です。
そのWBSSにWBAバンダム級王者として出場し、
2019年6月1日現在、3人の王者を4ラウンド足らずで仕留める
モンスター級の快進撃を続けています。
今年中には優勝者が決まるので井上尚弥から目が離せません。
是非、世界一の称号を勝ちとり、彼の更なる飛躍に期待したいですね。
ボクシングとは?歴史やルール、2019の注目選手をご紹介します おわりに
いかがだったでしょうか。
今回は「ボクシングとは?歴史やルール、2019の注目選手」について
ご紹介させていただきました。
ボクシング好きの方はもちろん、あまり詳しくない方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。
「WBSS」は現在開催中ですので、
2019年の注目選手「井上尚弥」の活躍に期待して応援してみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。