あなたは格闘技をご覧になったことがありますか?
まず、格闘技には、ボクシング、空手、柔道、テコンドーなど、色々な種類があります。
そして今、世界の格闘技界で最も注目を集め始めているのが総合格闘技といっても過言ではないでしょう。
しかし、多くの方は総合格闘技と言われてもピンとこないはず。
それは総合格闘技が注目されてきたとはいえ、まだまだボクシングや空手に比べると知名度が低いからです。
総合格闘技とは通称「MMA」と呼ばれます。
全世界で盛り上がりをみせている格闘技で、日本では大晦日のお茶の間を賑やかにしてくれるRIZINが有名ですよね。
話を戻すと、総合格闘技とは、打撃、投げ技、関節技などのあらゆる攻撃を駆使しながら戦います。
禁止されているのは目つぶしや金的のみ。
それ以外「ほぼ何でもありの格闘技」で喧嘩に近いのです。
そんな総合格闘技ですが、国内外に数多くの団体が存在しています。
そして、各団体に王者がいます。
もちろん、団体ごとに階級などの基準にも違いがあり、少々煩雑だったりします。
そこで今回は、総合格闘技の階級や団体、注目選手についてわかりやすくご紹介させていただきます。
ぜひ今後、総合格闘技を見られる際のご参考にしてみてくださいね。
総合格闘技の階級は?
まず、前述の通り、総合格闘技は世界中に数多くの団体が存在します。
そして、団体によって階級の分け方や階級の体重制限などが異なります。
この記事では、世界最大の総合格闘技団体「UFC(※)」と日本で人気のある「RIZIN」を取り上げて、階級ごとの王者をご紹介していきます。
(※)Ultimate Fighting Championship(アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ)の頭文字をとった呼称で、1993年11月に米国で誕生した総合格闘技団体。
UFCの階級は?
まず、米国のUFCから見ていきましょう。
UFCではなんと男子8階級・女子4階級、合わせて12階級が設置されています。
(2022年1月時点)
男子階級 | 王者 |
ヘビー級(-120kg) | フランシス・ガヌー |
ライトヘビー級(-93.0kg) | グローバー・テイシェイラ |
ミドル級(-83.9kg) | イスラエル・アデサンヤ |
ウェルター級(-77.1kg) | カマル・ウスマン |
ライト級(-70.3kg) | チャールズ・オリベイラ |
フェザー級(-65.8kg) | アレクサンダー・ヴォルカノフスキー |
バンダム級(-61.2kg) | アルジャメイン・スターリング |
フライ級(-56.7kg) | デイブソン・フィゲイレード |
女子階級 | 王者 |
女子フェザー級(-65.8kg) | アマンダ・ヌネス |
女子バンダム級(-61.2kg) | ジュリアナ・ペーニャ |
女子フライ級 (-56.7kg) | ワレンチナ・シェフチェンコ |
女子ストロー級(-52.2kg) | ローズ・ナマユナス |
RIZINの階級は?
次に、日本の総合格闘技で最も有名なRIZINの階級は以下のように4つに分けられています。
階級 | 王者 |
ライトヘビー級 93.0kg未満 | 空位 |
ライト級 70.0kg未満 | ホベルト・サトシ・ソウザ |
フェザー級 66.0kg未満 | 牛久絢太郎 |
バンダム級 61.0kg未満 | 堀口恭司 |
女子スーパーアトム級49.0kg未満 | 浜崎朱加 |
総合格闘技の団体は?
ここからは総合格闘技の数多く存在する団体をご紹介します。
中でも大きな団体として以下5つがあるのを覚えておきましょう。
- UFC
- Bellator MMA
- ONE championship
- RIZIN
- KSW
それでは、ひとつずつご紹介していきます。
UFC
設立:1993年
UFCは、アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップの略称で、アメリカ合衆国の総合格闘技団体です。
いまや世界51か国以上の国から最高峰の選手が参戦します。
そして、26か国153都市以上で大会が開催されているという人気ぶり。
その実力は世界最大の総合格闘技団体と言えるでしょう。
また、UFCには過去、堀口恭司や五味隆典など数多くの日本人選手も出場しています。
Bellator MMA
設立:2008年
Bellator MMAは、UFCに対抗して設立されたアメリカ合衆国の総合格闘技団体です。
Spikeによって全米に放送されており、フランスやロシアでも放映されています。
なんと日本国内でもDAZNで配信されているのです。
そして、日本人では堀内恭司がバンダム級の王者になっています。
最後にマメ知識として、団体名のBellatorとはラテン語で「戦士」という意味を持っています。
ONE championship
設立:2011年
ONE championshipは、ビクター・キュイとチャトリ・シットヨートンによって設立されたシンガポールの総合格闘技団体です。
この団体はアジアを中心に活動しており通称ONEと呼ばれています。
まず、ONE championshipは、NSACの階級規定とは異なり、選手の平常時の体重に基づいた独自の階級区分を設定しています。
そのため、各階級の規定体重はNSAC基準よりも1階級上に設定されています。
なんと、ライト級ではキラービー所属の朴光哲(ぼく こうてつ)選手が初代王者となり、2代目、5代目の王者は青木真也選手で、日本人勢が頑張っているのも特徴です。
RIZIN
設立:2015年
まず、RAZINは、かつて「PRIDE」を主催していたドリームステージエンターテーメントの代表だった榊原信行により設立されました。
次に、RAZINは、総合格闘技ルールが主体の大会です。
でも、榊原社長は頭が柔らかいと朝倉未来選手が語る通り、K-1などのキックボクシングルールなどの試合も行う柔軟性があるのも特徴です。
そして、PRIDEには無かった女子格闘技にも力を入れています。
覚えておきたいのが、団体名の「RIZIN」の由来。
日本発の格闘技として
- 日の昇る「ライジング・サン」
- 「雷神」
をミックスしたものとされています。
近年で話題になったのは、2018年の大みそかに行われたフロイド・メイウェザーと那須川天心のボクシングルールでの対戦ではないでしょうか。
他にもファンをワクワクさせるマッチメイクには定評があります。
現在も朝倉未来選手や朝倉海選手、矢地祐介選手を筆頭に日本人勢が盛り上げて世界を目指す足掛かりとしている団体です。
KSW
設立:2004年
このKSWという団体の由来は、コンフロンタチャ・シュトゥク・ヴァルキの略称で
団体名はポーランド語で「総合格闘技が激突する」という意味のポーランドの総合格闘技団体です。
まず、2009年に地上波で生中継された際には視聴者数は650万人を記録しています。
開始当初こそ無差別級のワンデートーナメンントでしたが、2007年から体重の制限が設けられています。
試合はリング、ケージで行われユニファイドルールが採用されています。
あの朝倉未来選手を締め落としたクレベル・コイケ選手がここで戦っていたことは有名ですよね。
団体ごとの注目選手は?
それでは各団体の王者をおさらいしていきましょう。
UFC
ダニエル・コーミエ
まずは元UFCヘビー級王者のダニエル・コーミエ選手。
UFC史上5人目の二階級制覇を達成しており、バックボーンのレスリングだけでなくボクシングスキルにも定評があります。
180cmとヘビー級のとしては小柄ですが、規格外のパワーで相手を圧倒する怪物です。
ハビブ・ヌルマゴメドフ
そして、このキャリア無敗の絶対王者ハビブ・ヌルマゴメドフ選手です。
PFPの呼び声も高く、1試合でのUFC最多テイクダウンの記録を持っています。
それもそのはず、バックボーンがサンボのロシア人ファイターでコンバットサンボの世界王者でもあるのです。
RIZIN
堀口恭司
まず、日本最強の男といえば、RIZIN世界バンダム級王者の堀口恭司選手で異論はないでしょう。
なぜなら、幼少より伝統派空手を学び、のちに空手から総合格闘技に転向。
その後も破竹の勢いで勝ち星を積み重ね、2013年にはUFCデビュー後、ランキング3位まで上り詰めているのです。
そして、2017年からは日本の格闘技を盛り上げたいとRIZINに電撃参戦。
そのままRIZINのバンダム級GPでは全試合KO・一本勝利の完全優勝を果たし、以降も圧倒的な強さをみせています。
そう、正真正銘、史上最強の日本人の呼び声が高い注目の選手です。
浜崎朱加
まず、女子格闘技を語るうえで、現RIZIN女子スーパーアトム級王者の浜崎朱加選手は外せません。
この御方、高校、大学、実業団と柔道を経験し、2009年にアマチュアMMAでデビューを果たします。
柔道で培った極めの強さと類まれな打撃センスで連勝を重ね、2010年にはJEWLS初代ライト級女王の座を手に入れます。
その後、数々の活躍をみせますが、舞台をRIZINに移します。
2018年の大晦日に行われたRIZIN女子スーパーアトム級のベルトをかけた試合で朝倉カンナに勝利し初代女王の栄冠を手に入れました。
女子スーパーアトム級の最強として注目が集まっています。
総合格闘技が好き!階級や団体、注目選手をわかりやすくご紹介! おわりに
いかがでしたでしょうか。
最初に総合格闘技の階級から団体、そして世界と日本の注目選手について語らせていただきました。
まず、総合格闘技は、国内外問わず数多くの団体が存在し、階級やルールも団体ごとに異なるということ。
その中でも、世界最大の総合格闘技団体がアメリカの「UFC」。
確かに、日本人も出場していますが、目立った選手はおらず外国人選手のレベルの高さが目立ちます。
やはり、近い将来「UFC」での日本人王者が出てくることを期待したいですね。
日本の格闘技はRIZINを筆頭に大躍進の年に!
最後に、日本で注目されているRIZINでは、堀口恭司選手と朝倉未来選手。
そして、女子では、浜崎朱加選手が中心となり日本の総合格闘技界を盛り上げています。
今後も、この二人に注目しつつ二人を超えるような若い選手の活躍に期待したいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。