あなたは「首都圏外郭放水路」(しゅとけんがいかくほうすいろ)、
別名「地下神殿」のことをご存知でしょうか。
もしかしたら地方にお住まいのみなさんには
あまり馴染みのない名称かもしれません。
この荘厳な「地下神殿」、水害から私達を守ってくれる救世主であると同時に
シビれるほどフォトジェニックなスポットとしていまや大人気なんです!
今回はそんな「地下神殿」について詳しくご紹介していきますね。
地下神殿とは?
「首都圏外郭水路」通称「地下神殿」は水害を軽減する治水施設として
埼玉県春日部市に設けられた世界最大級の地下放水路です
1993年に着工、2002年より一部の稼働が始まり、
2006年より全面供用が開始されました。
記憶に新しい2019年10月12日伊豆半島に上陸した台風19号では
洪水として氾濫したであろう水を地下神殿に蓄え、適宜排水したことで
甚大な被害を免れました。
東京ドーム約14杯分の雨水を2日弱で排水したというのですから驚きです。
そもそも地下神殿は、それまで水の溜まりやすい地形であることから
度々浸水被害に悩まされていた
中川・綾瀬川地域への流水を一旦地下の地下水路へと引き込んだのちに
江戸川へ排水するというシステム。
これによって過去かなりの数の被害が防止、または軽減されています。
それにしても、当時この施設を膨大な予算を通して作った先見性のある天才、いや現代の賢者は誰なのか、、
気になって、気になって、色々と調べたのですが、わかりませんでした。(誰か教えてください。。泣)
地下神殿の見学が大人気!インスタ映え◎
首都圏外郭水路は多くの災害防止実績もさることながら、
そのビジュアルがまさに地下に設(しつら)えられた神殿を想起させる
ことでも注目されています。
多くのアーティストのプロモーション映像やドラマのロケ地として使用され、
バラエティでも頻繁に取り上げられています。
映画「翔んで埼玉」のラストシーンが撮影されたことで地下神殿を知った方も
多いかもしれませんね。
近年のSNSブームと相まって絶好のインスタ映えスポットとして
ますます人気を集めそうです。
- 長さ・・・177m
- 幅・・・・78m
- 高さ・・・18M
の地下空間には1本あたり約500トンもの巨大な柱が59本も
立ち並んでおり、その光景には誰もが息をのむでしょう。
この柱に記された「通常運転水位」まで水が引き込まれるとポンプが
稼働し「ポンプ停止水位」まで水位を下げるべく江戸川へ排水する仕組みに
なっています。
ちなみにこのポンプ、なんと25メートルプールの水を1秒で空に出来る
そうですよ。
見学中には範囲内を自由に散策できる時間も設けられていて、
みなさん一心不乱に写真撮影をしているようです。
地下神殿はどうやって見学するの?
個人での見学についての手順をご紹介します。
上記サイトより見学内容の確認や参加申し込みができます。
地下神殿を見学する3つのコース
1.地下神殿コース
- 定員:50名
- 時間:約60分
- 料金:1000円
団体でも申し込める気軽な見学コースです。
どのコースにもガイドが付いて施設を案内してくれます。
2.ポンプ堪能コース
- 定員:20名
- 時間:約100分
- 料金:2500円
地下神殿の心臓部であるポンプを中心に組み立てられたコースで、
機械好きの方にはおすすめです。
地下神殿コースより更に深く踏み込んだ見学ができます。
3.立杭体験コース
- 定員:20名
- 時間:約100分
- 料金:3000円
地下神殿についてより詳しく知りたい方には第1立杭を存分に堪能できる
こちらの体験コースがベストでしょう。
作業員用通路を実際に歩く要素を取り入れることで深さ70メートルの迫力が
体験できます。
地下神殿を見学するための申込方法は?
先にご紹介した「防災地下神殿HP」内でのWEB予約できます。
もちろんお電話でも
- 「見学会受付電話」:048-747-0281(9:00~16:30)
にて参加希望日の1カ月前から前日まで予約可能です。
参加料金は
- WEBのクレジットカード決済
- 当日の現金払い
のどちらかとなります。
注意点として
- 未就学児は大人同伴でも参加不可
- 小学生と中学生には大人の同伴が必要(大人1名についき子供5名まで)
- 100段余りの階段を自力歩行できる方に限り参加可能(エレベーター、エスカレーター無し)
などがあります。
見学コースによっては更に細かい禁止事項もあり、
事前にサイトでよく確認してお申し込みくださいね。
住所:〒344-0111
埼玉県春日部市上金崎720
地下神殿(埼玉)とは?いつ、だれが作ったの?どうやって見学できる?まとめ
いかがでしたか?
地震や豪雨災害が頻繁に起こる昨今、個人レベルでもしっかりとした
防災対策が必要な時代となりました。
地下神殿をはじめとする防災設備を見学することは、
お子さんからお年寄りまで誰でも興味を持って防災意識を高められる
良いきっかけになるのではないでしょうか。
わたしたちも日々、万が一の時のために意識を高めていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。