2007年から始まった東京マラソンも2020年で13回目を迎えます。
東京マラソンはランナーにとって一度は出場したい魅力的な大会に成長し、
毎年10倍以上の倍率の数字やフジテレビ系列の生中継が行われることなどからも
注目の高い世界大会となっています。
2009年には国内初の賞金レースとなり、
2013年大会からは、世界の主要マラソン大会と世界陸上やオリンピックにて
ポイント制で行われるマラソンシリーズであるワールドマラソンメジャーズになり
- ボストン
- ロンドン
- ベルリン
- シカゴ
- ニューヨークシティ
に東京マラソンを含めた、6大メジャーマラソンに数えられるようになりました。
今回はそんな東京マラソンのエントリー枠にある準エリート枠について、
資格やエントリー方法をご紹介します。
東京マラソンの準エリート枠とは?
2015年大会から始まったRUN as ONE- Tokyo Marathon提携大会で
上位入賞者(開催都道府県在住者)各20名程度が
「準エリート枠」として1,500人に参加資格が割り当てられる制度です。
東京マラソン2016からは、新たに海外のランナーにも準エリート(国外)を設け、
さらに、日本陸上競技連盟公認大会以外の国内大会とも広く提携し、
各大会から選出された一般ランナーも対象となりました。
そして、学生マラソンの競技力向上、未来の日本陸上界を担う競技者発掘を目的とし
学生競技者にも準エリート(学生)の枠が設けられました。
「RUN as ONE – Tokyo Marathon」プログラムとは?
全国のマラソン大会と連携し、
マラソンムーブメントの全国的な盛り上げに資する取組みです。
そこで、全国の都道府県陸上競技協会と連携し、
推薦されたランナーを「準エリート」として東京マラソンに招き、
トップランナーを目指す一般ランナーの競い合いにより、
世界トップレベルのレースを体感してもらい、全国レベルでの競技力の向上や
各地の新たなマラソンファンの誕生を目指すというものです。
また、全国の都道府県陸上競技協会との連携関係を深化させ、
ランニング文化の醸成を目指した様々な取組みを展開していくというものです。
東京マラソンの準エリート枠の資格は?
- 東京マラソンの大会当日、満19歳以上であること
- 健康状態が良好であること
- 東京マラソン募集要項の参加資格を満たしていること
- 東京マラソンに出走するための諸経費(参加費や交通費、宿泊費等)を負担できること
参加費
- マラソン:国内 16,200円、海外 18,200円
- 10km:国内 5,600円、海外 6,700円
※事務手数料・消費税込み
- 国籍は問わず、日本国内に居住していること
- 日本陸上競技連盟に登録をしており、所属陸上競技協会からの推薦を受けていること
- 公認大会もしくは提携大会で、出走時にその大会がある都道府県陸上競技協会に所属し、かつ推薦基準タイムをクリアしていること
- 推薦基準タイム
【男子】
マラソン:2時間55分00秒以内
30km:2時間00分00秒分以内
ハーフ:1時間21分00秒以内
10km:35分00秒以内
【女子】
マラソン:3時間40分00秒以内
30km:2時間30分00秒以内
ハーフ:1時間45分00秒以内
10km:40分00秒以内
【学生】
ハーフマラソン:男⼦ 1 時間 05 分以内 ⼥⼦ 1 時間 15 分以内
- 東京マラソン出走時に推薦された都道府県陸上競技協会に所属していること
エリートという名称通り、結構ハードルが高いですよね。
東京マラソンの準エリート枠の申し込み方法は?
各都道府県陸上競技協会からの募集に必要書類をそろえる必要があります。
各都道府県によって郵送もしくはインターネットなど
申し込み方法も締め切りも違います。
お住いの都道府県陸上競技協会に問い合わせてください。
申込期間
- 仮エントリー期間:7月上旬~10月末
- 本エントリー期間:9月中旬~10月末
その後、各都道府県陸上競技協会から提携陸上競技協会宛に送付する書類に、
必要事項を記入の上、提携陸上競技協会より申込みます。
参加費の支払いも各都道府県陸上競技協会が一括して支払うことになっています。
東京マラソンの準エリート枠のスタート地点は?
スタート地点は、エリート選手(約100人)のすぐ後ろ、一般抽選の選手の前。
だいたい、10秒以内でスタートできる位置です。
また、枠が一目でわかるように
ゼッケンの色やリストバンドが大会当日の受付で配布され、
準エリートの目印として、スタートエリアの区分けなどが行われたそうです。
なんだかカッコイイですよね。
準エリート枠の表彰式は?
準エリートの男女上位3位まで
『RUN as ONE - Tokyo Marathon “Wild Card Award”』
を大会当日の午後に表彰されます。
準エリート内での競い合いも注目なんですよね。
東京マラソンの準エリート枠とは?資格やエントリー方法をご紹介!おわりに
いかがでしたでしょうか。
老若男女が楽しむことができるマラソンは、
完走すれば終わりではなく自分が出すタイムへの挑戦です。
エリート枠である日本陸上競技連盟が推薦する国内・海外の選手の
すぐ後ろから一緒に走ることができる「準エリート枠」は
一般ランナーにとっては夢のような挑戦ですよね。
年々、各都道府県の提携大会も増えており、日々のランニングの成果として
「準エリート枠」への条件に当てはまるタイムを目指すことは
目標の一つにもなります。
毎年3800人が東京の街を走る東京マラソン。
応援する側もそれぞれの枠について知ると、
次世代のトップランナーになるかもしれない
準エリート枠の人たちの走りを応援したくなりますよね。
今年2020年も楽しみですね。