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【山形県】松例祭(鶴岡市)とは?歴史や2021年の日程をご紹介

あなたは「松例祭(しょうれいさい)」を、ご覧になったことはありますか?

 

松例祭は、山形県鶴岡市の羽黒山(はぐろさん)にある

出羽三山(でわさんざん)神社で、毎年12月31日に行われる神事です。

 

伝統行事「大松明(おおたいまつ)引き」は、国の重要無形民俗文化財

にも指定されています。

 

そんな松例祭、一体どんなお祭りなのでしょうか?

 

今回はその由来や歴史、2021年の日程を詳しく見ていきましょう!

 



 

「松例祭」とは?

■「冬の峰」について

まずはじめに松例祭の土台となる、冬の峰(みね)について解説します。

 

冬の峰とは、選ばれし2人の男性が100日間の修行をする伝統行事です。

 

修行の内容は次の通りです。

・肉や魚を食べてはいけない。

 

・刃物を体に当ててはいけない。
(要するにひげなどを剃ってはいけない。)

 

・前半の50日は自宅に、後半の50日は羽黒山の斎館という寺に籠もる。

 

・毎朝毎夕、国のため、人のために祈りをささげる。

 

この「冬の峰」の最終日が「松例祭」となります。

 

修行した2人のどちらが、神に認められるかを競い合うというのが、松例祭の中心です。

 

■「松例祭」の内容は?

松例祭は、毎年12月31日に出羽三山神社で行われる神事で、

「大松明引き」は、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。

 

また、歳夜祭(としやまつり)やお歳夜(としや)という名称でも有名です。

 

12月31日(大みそか)のお昼頃から、1月1日(元旦)の夜明け前にかけて、

「綱まき」や「火の打替神事」など、様々な行事が行われます。

 

■「松例祭」の由来は?

災いを呼び起こす悪鬼を退治したという伝説が、松例祭の由来とされています。

 

慶雲年間(704年~708年)、悪鬼に農地が荒らされ、疫病で数百の死人

が出ていた時のことです。

 

羽黒山の神様が村の娘に憑依し、「悪鬼をかたどった大松明を焼き尽くせ」

と告げました。

 

村人たちはそれに従ったところ、悪鬼は退散していったといいます。

 

御パンダ
こんな昔の伝説が由来しているなんて、とても由緒あるお祭りなんだね!

 

「松例祭」の歴史は?

松例祭の歴史をご紹介します。

 

羽黒山の資料「拾塊集」の内容を、簡潔ですがご説明しますと、

・1877年までは「精霊祭」とも呼ばれていた。

 

・歳夜祭やお歳夜という名称で、呼ばれていた時代があった。

 

「松例祭」という名称が定着したのは、明治以降のこと。

 

昔の松例祭の内容は、現代と同じようです。

 

また、歳夜祭やお歳夜という名称は、今でも呼ばれることがあります。

 



 

「松例祭」の2021年の日程は?

それでは松例祭の2021年の日程をご紹介します。

 

松例祭は毎年12月31日(大みそか)と決まっており、

2021年も例外ではありません。

 

ちなみに2021年は新型コロナウイルス拡大防止のため、

マスクやフェイスシールドを全員が装着して行われました。

 

2021年の日程は次の通りです。

 

■15:00~ 「綱まき」

大松明の切り刻まれた綱が、参拝者に投げ与えられます。

 

切り綱は「家内繁栄」のご利益があるとされています。

 

また、奪い合いが長引いた場合は「雪上相撲」で決着をつけます。

 

■17:00~ 「神拝」

神事に向けて、羽黒山の神様に祈りを捧げます。

 

■17:30~ 「腹ごしらえ賜杯」

神事に向けて、腹ごしらえをします。

 

ほうきの実が混ぜられたおにぎり、通称「親玉」が全員にご馳走されます。

 

ほうきの実とは、別名「畑のキャビア」と呼ばれており、

魚卵のようにプチプチとした食感が特徴の野菜です。

 

■18:00~ 「大松明まるき直し」

綱まきによって切り刻まれた大松明を、笹などを使って復元します。

 

■20:30~ 「砂はき渡し」

穴を掘る道具「砂はき」が関係者に渡されます。

 

■21:00~ 「砂はき」

焼き払うために、大松明を立てる穴を砂はきで掘ります。

 

■22:45~ 「大松明引き」(国の重要無形民俗文化財)

砂はきで作った穴に、大松明を立てて焼き払います。

 

このときの燃え具合によって、来年の豊作や大漁を占います。

 

■00:00~ 「火の打替神事」

大松明を焼き払った火は穢(けが)れてしまいます。

 

そこで新しい火を切り出すため、2つの火打石のうち、どちらが

早く火を切り出せるかを競います。

 

■00:00~ 「昇神祭」

すべての神事が終わると、羽黒山の神様に報告します。

 

■1:00~ 「満願証書授与式」

修行した2人に、100日間の冬の峰を達成した証として、

出羽三山神社宮司から満願証書を授与されます。

 

「松例祭」へのアクセスは?駐車場は?

最後に松例祭へ向かう際に、抑えておきたい駐車場をご紹介します。

 

著者の個人的な感想として駐車場は「羽黒山 山頂駐車場」を使うのが良いでしょう。

 

開催地である出羽三山神社までは、歩いて5分です。

 

また、用を足す際はここにある公衆トイレを使いましょう。

 

■車で「羽黒山 山頂駐車場」へ行く方法は?

山形自動車道鶴岡ICから、車で約38分ほどかかります。

 



 

【山形県】松例祭(鶴岡市)とは?歴史や2021年の日程をご紹介 おわりに

「松例祭」、いかがでしたでしょうか。

 

12月と寒い時期ですので、防寒対策も忘れずに

 

羽黒山山頂には、ごへい茶屋やレストランがあります。

 

中でもごへい茶屋の、「玉こんにゃく」はイチオシですよ!

 

「松例祭」、この機会にぜひ、あなたの目で確かめてみてください。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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