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【奈良】蛙飛び行事とは?2019年はいつ?歴史やアクセスをご紹介

あなたは仏様の力を信じていますか?

 

お経というのは、とても強い力があるのですが、それを侮って悪口などを言ってしまうと、

 

仏様に蛙に変えられるかもしれませんよ。

 

奈良県にある金峯山寺というお寺で、蛙飛び行事が毎年行われています。

 

この行事は仏様の力を信じておらず、悪口を言った者への仏罰から始まりました。

 

何でも定量的に分析されてしまう現代社会において、

 

仏様の力を信じられない気持ちはよく解ります。

 

ただ、信じられなくても、悪口を言って馬鹿にするという行為がよくないのです。

 

仏様を信じれば救われたと思うものですし、信じなければ仏様がしてくださったことも、

 

偶然としか解釈ができないものです。

 

あなたも今年2019年は、蛙飛び行事の参加を通じて、

 

改めて仏様やお経の力を信じてみてはいかがでしょうか。

 

今回は、蛙飛び行事とはどんな行事なのか、由来、日程、アクセス方法をご紹介します。



金峯山寺と蛙飛び行事の歴史は?

 

金峯山寺とは?

蛙飛び行事(かえるとびぎょうじ)という不思議な名前の行事が行われているのは、

 

金峯山寺(きんぷせんじ)という奈良県の吉野郡吉野町にある

 

修験道(しゅげんどう)の本山です。

 

修験道とは山岳信仰と密教、道教が結びついてできた日本独特の宗教のひとつで、

 

山に籠って修行をし、悟りをひらき、仏教と大きく結びついた宗教を指します。

 

その開祖が「役行者(えんのぎょうじゃ)」と言われており、

 

金峯山寺を霊場のひとつとしています。

 

その金峯山寺で毎年行われているのが、「蓮華会・蛙飛び行事」です。

 

金峯山寺のご本尊様は蔵王権現(ざおうごんげん)です。



蛙飛び行事の由来

金峯山寺で行われている「蛙飛び行事」の由来をご紹介します。

 

蛙飛び行事の由来は平安時代まで遡ります。

 

その昔、仏法や層の法力を馬鹿にして、悪口を言っていた男がいました。

 

その男はある日突然、

 

大鷲(おおわし)にさらわれて断崖絶壁の上へ置き去りにされたのです。

 

男がホトホト困り果てていると、そこにひとりの山伏(やまぶし)が通りかかりました。

 

山伏とは修験道の修業中の僧侶のことです。

 

山伏は男を蛙の姿に変え、寺に連れ帰りました

 

山から下りられた男ですが、今度は人の姿に戻ることが出来ずに困っています。

 

そして金峯山寺の高僧へ人間に戻してほしいとお願いをしました。

 

高僧は蔵王権現様にお願いをし、

 

お経を唱えると男はやっと人の姿に戻ることができた、というお話です。

 

このように、

 

仏法や法力を馬鹿にし、悪態をついていた者が、仏様の力によって有り難く助けられた

 

というのが蛙飛び行事の由来と言われています。

 

人を蛙に変える山伏の力も強いものですが、蛙を人間に戻す権現様のお力も強烈なものです。



蓮華会とは何か

蛙飛び行事と一緒に行われるのが蓮華会(れんげえ)です。

 

もともと蓮華会に合わせて蛙飛び行事が行われているようで、実はメインは蓮華会なのです。

 

金峯山寺の蓮華会は、修行を終えた修験道の僧が山を出るときの儀式のことをいいます。

 

役行者が産湯でつかったと言われる奈良県の大和高田市奥田にある弁天池に咲く清浄で、

 

美しい蓮の花を蔵王権現様にお供えする法会です。

 

その時に蛙の姿になった人間が蔵王権現様のお力で人の姿にもどるという行事なのです。



蛙飛び行事の見所は?

蛙飛び行事は、蛙がぴょこぴょこ飛び跳ねるのを楽しむ行事ではありません。

 

前述の役行者が浸かった産湯の池に咲く、

 

蓮の華を蔵王権現様に奉納して蛙の姿から人に戻してもらう

 

という金峯山寺の三大行事のひとつと言われています。

 

奉納する蓮の華は法螺貝の音と共に採取されます。

 

奉納の本数は煩悩の数の108本です。

 

蓮の華は事前に採取されており、当日に採る蓮の華は数本だそうです。

 

梅雨時の吉野の街はアジサイも咲き乱れていて季節限定の美しい景色が楽しめます。

 

山の上にある金峯山寺なので階段も非常に多く、

 

寺の方から下に向かって行列を眺めるとアジサイ、階段、たまに鳥居などもあり、

 

素晴らしい絵になり、カメラマンも上の方でシャッターチャンスを狙っています。

 

また、太鼓台に蛙が乗って蓮の華を受け取りに行き、

 

たくさんの若中が重たい太鼓台を力強く担ぎ上げ階段を勢いよく登るところも

 

見どころのひとつです。

 

蛙飛び行事の終盤は蔵王堂の廊下で蛙が飛びます

 

本物の蛙ではなく、蛙の着ぐるみを着た人が膝を折って廊下を移動します。

 

ぴょんぴょんではないですが、ここが蛙飛びと言われた由縁です。

 

やがて高層の有り難いお経で人に戻されます。

 

蛙飛びのメインイベントだけではなく、蓮採りや太鼓台の行列から参加されると、

 

より一層、蛙飛び行事を楽しむことができますよ。

 



蛙飛び行事の2019年の日程は?

蛙飛び行事は毎年7月7日に開催されます。

 

行事の1日の流れは次の通りです。

 

  • 10時00分 大和高田奥田にて役行者の産湯の弁天池で蓮取り行事
  • 正午 六田初花権現にて大護摩供
  • 12時30分 竹林院前、蛙太鼓台行列 着ぐるみの蛙と太鼓打ちの人を乗せて出発
  • 15時00分 ケーブル山上駅へ行って折り返し
  • 16時00分 蔵王堂にて蓮華会・蛙飛び法要 蛙から人へ戻るイベントの始まり
  • 17時00分 蔵王堂境内にて採灯大護摩供 最後は大護摩供で締めくくられる

 

雨天でも開催されますが、予定は変更の場合もあります。

 

7月7日だと梅雨の最中です。

 

行事当日に雨の降る確率は高いので、蛙飛び行事へ参加される方は

 

雨具の準備をしっかりしましょう。

 

傘より、雨合羽を用意した方が、周りの人のご迷惑にもならずに済みますし、

 

雨のしっとりとした景色を撮影する場合にも両手がふさがらないので便利ですよ。



蛙飛び行事へのアクセスは?

蛙飛び行事・開催地の詳細

  • 開催日:毎年7月7日
  • 場所:金峯山寺
  • 住所:〒639-3115 吉野郡吉野町吉野山2498
  • TEL:0476-32-8371
  • FAX:0476-32-4563
  • 料金:境内は無料
  • 蔵王堂拝観料:大 人・大学生 500円
  • 高校生・中学生 400円
  • 小学生     300円
  • 金峯山寺拝観時間:8時30分~16時30分(受付は16時00分まで)
  • 駐車場:無料

 

蛙飛び行事・金峯山寺へのアクセスは?

近鉄 吉野駅下車 ロープウェイ山上駅より 徒歩10分

 

 

大阪方面より お車で移動

 

 

名古屋方面より お車で移動

 

 

和歌山方面より お車で移動

 



蛙飛び行事 おわりに

奇祭と呼ばれる蛙飛び行事、いかがでしたでしょうか。

 

あなたも行ってみたくなりましたか?

 

蛙が人間にもどる儀式はもちろん、その前の行列もみどころです。

 

金峯山寺の蔵王権現様は大変お力も強いので、

 

何か悩み事があれば権現様にお祈りに行って、ごあいさつするのも良いでしょう。

 

きっとすがすがしい気持ちでお寺を後にできますよ。

 

蛙飛び行事は梅雨の時期ですので、

 

蒸し暑さや土砂降りに当たる対策は十分にして、見学にいってみてくださいね。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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