『繞道祭』って何?歴史や2020年の日程、アクセス情報をご紹介!
- 2019年10月7日
- 2019年10月2日
- 1月のイベント・お祭り, 国内の観光地やイベント, 奈良県
あなたは毎年1月1日に奈良県桜井市で行われる「繞道祭」をご存知ですか?
これは「にょうどうさい(繞道祭)」って読むんだよ。
見たことない漢字だけど、これどーゆう意味?
繞というのは「巡る」って意味なんだ。
松明が三輪山麓の道を巡ることから、この名前がついたと伝えられている。
なるほどー、道を巡るお祭り、って事なんだね。
どこでやってるの?
「繞道祭」は「三輪明神」の名前で親しまれている「大神神社(おおみわじんじゃ)」で行われるんだ。
僕は初めて聞いたんだけど、どんな神社なの?
「大神神社」は日本最古の神社と言われ、平和、福、酒、薬の神として信仰を集めているんだ。
[speech_bubble type=”rtail” subtype=”L2″ icon=”okpanda01.jpg” name=”御パンダ”]さっ、酒…!
「繞道祭」は、新しい年の初めに日本最古の神社と言われる神社で、古式作法を用いて新しい火を起こすところから始まる、とても由緒正しき神事なんだよ。
[speech_bubble type=”rtail” subtype=”L2″ icon=”okpanda01.jpg” name=”御パンダ”]酒があるところに美味いものあり…!
「大和の正月は繞道祭で明ける」とまで言われる火の祭典、パンダくんも見てみたくなっただろ?
そうだね!
早く酒と食べ物の情報を教えたまえ!
今回は「繞道祭」の歴史や日程、アクセス情報をご紹介します。
「繞道祭」への参加を一押しする当サイトでは2019年の『繞道祭』についても特集しておりますのでよろしければお読みくださいね(^^
繞道祭とは何か?概要やその歴史に迫る!
「ご神火(しんか)まつり(地元では『おたいまつ』)」とも呼ばれる「繞道祭」は、国家や御皇室の安泰と、国民の幸福や農作物の豊作を祈願する火祭りです。
長い歴史がある神事ですが、開催地である「大神神社」にも正確な資料が残っておらず、その起源は江戸時代からとも、それ以前からとも言われています。
正確な資料が残っていないっていうのも、それくらい昔からあるお祭りって事が分かるよね。
お前にしちゃ悪くない目の付け所だな。
しかも毎年元旦の夜中から始まるから、「新年が明けて最初に行われる神事」として全国的に有名なんだ。
まず神事に使われる「ご神火」を、禁足地(きんそくち)になっている「三ツ鳥居奥」で、宮司さんに運び出されるんだ。
歴史的、宗教的な背景から立入禁止になっている場所のことだよ。
お前みたいな無法者がいるからな。
いやだなー、僕も時と場所はわきまえますよ〜。
運び出された「ご神火」が拝殿大床の燈籠に移し置かれたところから「繞道祭」が始まるんだ。
「ご神火」は宮司による祝詞奏上の後で2人の神職によって、拝殿前の3本の大松明に移されるんだぞ。
先入道(さきのにゅうどう)、後入道(あとのにゅうどう)という長さ約3メートル2本の大松明と、少し小さめの神饌松明の計3本を氏子の若者が担いで巡拝を行うんだ。
神饌(しんせん)というのは、神社や神棚に供えるお酒や食べ物などの供物のことだ。
時も場所も全然わきまえてねーじゃねーか。
巡拝では太鼓を打ち鳴らし、掛け声をかけながら、神職と共に19社の社を巡ります。
境内には参拝者が待ちかまえており、「ご神火」が境内のご神火拝戴所に移されると我先にと持参したカイロ、火縄、野外用のランタンなどに火を移しとります。
持ち帰った「ご神火」はそれぞれの家庭で神棚のお灯明や雑煮の祝火に使い、一年間の無事息災を祈ります。
繞道祭の2020年の日程は?
2020年の「繞道祭」は、下記の日程で開催されます。
2020年1月1日(水・祝) 午前1時〜 雨天決行
夜中の1時からかぁ…、本当に新年最初の神事なんだね。
実際には毎年大晦日の22時過ぎくらいから参拝客が集まり始めて、午前0時になって大太鼓が境内に響くとともに初詣が始まるんだ。
みんな早めに来て初詣をしてから「繞道祭」に臨むんだね〜。
「繞道祭」は約5キロの道のりにある各神社を神事を繰り返しながら祝って巡るから、本社に帰ってくるのは夜明け前ごろかな。
すごい耐久レース!
元旦にその経験をしたら、その年はなんでも乗り越えられそうだね。
繞道祭へのアクセスは?
「繞道祭」へのアクセスは、下記のとおりです。
☆電車の場合
JR桜井線 三輪駅 から徒歩約5分
☆バスの場合
近鉄大阪線 桜井駅よりバス→三輪明神参道口下車 徒歩約10分
普段は「大神神社」へのシャトルバスを運行していますが、「繞道祭」の当日は運行を行なっていないため、ご注意ください。
☆お車の場合
西名阪自動車道 天理I.C.から約30分
京奈和自動車道 木津I.C.から約60分
東名阪自動車道 亀山I.C.から約95分
「繞道祭」では特設駐車場や臨時駐車場のご用意はなく、当日は神事が行われる「大神神社」の駐車場も駐車禁止となっております。
お車でお出かけの際は「大神神社」から離れた有料駐車場を使う必要があります。
また、「繞道祭」当日はJR・奈良交通バス・近鉄とも終夜運転されていますので、可能であれば公共交通機関でのお出かけをオススメします。
繞道祭って何? おわりに
いかがでしたでしょうか、今回は2020年「繞道祭」の歴史、概要、日程、アクセスなどの情報をご紹介してきました。
日本人にとって火というのは昔から特別なものなんだね。
でも信仰が強すぎてか、昔は参拝者同士の喧嘩もあったらしいぞ。
昔は拝殿前から担ぎ出された「ご神火」を我先に持参した小さな松明に移そうとする人が多かったんだって。
松明での叩き合いまで起こってけが人が出たから現在では松明の持参は禁止されているんだ、いつの時代もお前みたいなヤツはいるもんだな。
ひと言多いよ!
でもそれだけご利益や神聖性が信じられていたって考え方もできるよね。
確かにな、でも無病息災を祈る神事でけが人が出たら、本末転倒だからな。
そうだね、人を押しのけて良いのは福袋とバーゲンとビュッフェの時だけだよね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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